初期キャリア形成のためのストレス・コーピング -LGBTQを包括したモデル設計-
Project/Area Number |
23K01536
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 07080:Business administration-related
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Research Institution | Miyagi University |
Principal Investigator |
櫻木 晃裕 宮城大学, 事業構想学群, 教授 (10331604)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 修 宮城大学, 事業構想学群, 教授 (10509409)
絹村 信俊 宮城大学, 事業構想学群, 准教授 (20850522)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | キャリア / ストレス / コーピング / LGBTQ / 自己効力感 / 自己決定感 / 組織文化 / HRM |
Outline of Research at the Start |
研究の概要としては、個人が組織において有効な「初期キャリア」を形成するために必要となる、ストレスへの対応(コーピング)モデルを設計することである。設計の際、個人側のモデレータとして「LGBTQ」の概念をビルト・インして、個人と組織(組織文化)との心理的整合性、同一性にかかわる現状を抽出する。さらに、初期キャリア形成の支援を役割とする大学のキャリア支援部門、組織の人事部門に対して、研究成果を提供して直截な議論を実施することで、潜在的な問題の構造化を図るとともに個人側、組織側の双方の調和過程の構築、支援、提言を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度の研究実績については、次の通りである。 詳細については、(1)学術論文(査読付き)1編:①宮城大学ジャーナル第3巻第1号「キャリア形成のエントリー段階における認知バイアス -キャリア・サイクル理論に基づく検討-」、(2)国際学会Proceedings2編(審査付き):②韓国日本近代学会第46回国際学術大会「キャリア形成の探索的段階におけるバイアス」(慶北大学校)、③韓国日本近代学会第47回国際学術大会「キャリア形成の初期段階における組織社会化」(熊本大学)、(3)学会発表1編:④人材育成学会第15回年次大会「キャリア形成初期段階における阻害要因 -情報の非対称性と認知バイアスの視点から-」(長野県立大学)、以上の4編である。 また、研究分担者との研究活動(ミーティング)については、1回/2ヶ月(合計5回)の頻度で定期的に開催することで、進捗状況、問題提起、共通認識、調査方法の検討など、一定の成果が確認された。このミーティングの成果は、研究仮説の設定および仮説モデルの構築における重要な基盤である。そして、長野県立大学の研究室へのヒアリング調査も実施された。さらに、個人(5名)を対象とする「ライフヒストリー分析」を実施することで、主要概念および関係概念の関係性の抽出、研究全体の整合性の有無、研究の方向性の是非についても確認がなされた。 2024年5月に開催予定の韓国日本近代学会第48回国際学術大会において、「キャリア形成の初期段階における視座と実践展開 -20代のモティベーションの特徴から-」の発表許可を得ている。また、宮城大学ジャーナル第4巻第1号「キャリア形成の初期段階における学習行動」にもエントリーしている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度の主要課題は、2024年度に実施予定の「WEB調査」の全体設計である。そのために必要な研究分担者との問題意識および方向性の共有、先行研究に基づく主要理論、概念、学説の整理と体系化がなされ、研究方法についても決定した。また、主要概念として、「キャリア」「LGBTQ」「モティベーション」「職務満足度」「ストレス」「組織文化」に対する概念規定がなされた。そして、長野県立大学の研究室へのヒアリング調査(プレ調査)から、有効な知見を確認した。さらに、初期キャリア形成段階のある若年層社会人(20代)に対して、ライフヒストリー分析に基づくヒアリング調査を実施することで、ストレッサ、ストレス・コーピングの事例を整理することができた。また、LGBTQにかかわるに基本認識に対して、一定の示唆を得られた。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度については、2023年度の研究進捗が予定通り推移していることから大きな変更は予定していない。2024年度の主要な研究内容は、定量分析のための「アンケート調査(WEB調査)」の実施である。基本ステップは、①研究仮説の設定、②仮説モデルの構築、③調査フレームワークの決定、④調査項目の決定、⑤調査票の決定、⑥調査実施、この7ステップである。そして、①LGBTQにかかわる最新研究の確認、②これまで採択され実施した「基盤研究(C)一般26380511」および「基盤研究(C)一般17K03936」からの成果の確認、③研究分担者との分担確認、④調査委託機関の選定、この4つが重要課題となる。2024年5月に第11期江東区男女共同参画審議会の副会長を継続委嘱(第1期~第10期20年、審議会副会長に就任)されたことで、LGBTQにかかわる行政サイドの基本的視座の知見拡充を試みる。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)