Project/Area Number |
23K01564
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 07080:Business administration-related
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
咲川 孝 中央大学, 国際経営学部, 教授 (80272805)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 国の文化 / 組織文化 |
Outline of Research at the Start |
前述の通り、本研究の目的は、国の文化と組織文化とのつながりを研究、明らかにすることである。本研究は、世界の地域、例えば北米、欧州、北欧、中東、そして日本といった、世界の地域、文化圏と、組織文化との関連の理論を構築して、それを検証する。さらに、国の文化の影響を受けた組織文化が、管理慣行、働き方スタイルへの影響、さらに従業員、集団の態度や行動に及ぼす効果を研究する。また、国内企業だけでなく、多国籍企業にも研究の範囲を拡大して、国の文化と組織文化とのつながりを研究する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、組織文化と国の文化との関わりについて理論化をして、データに基づき、実証しようとした。対象の国は、日本、米国、英国、サウジアラビアであった。さらに、その後、フィンランドをも入れて分析を行った。組織文化は、国、地域ごとに違いがあった。例えば、日本では米国、英国よりも集団主義に根ざしたクランの組織文化がより顕著であった。サウジアラビアでは、他の国よりも、権力の格差の文化に根ざした階層的組織文化がより顕著であった。しかし、予想とは異なり、フィンランドでも他の国以上に、階層的組織文化が顕著であった。また、サウジアラビアもその傾向がった。英国、米国では個人主義に根ざした市場文化が日本以上に顕著であった。 全体として、サウジアラビアが、クランの組織文化を除いて、どの組織文化が、他の国より顕著であった。反対に日本は、クランの組織文化を除いて、どの組織文化に関しても他の国よりも顕著でなかった。これはサウジアラビアの人々が誇張をする傾向、日本の人々が控えめな回答する傾向があるかもしれない。それでもどの国もその国のなかで、どの文化を強調しているかは、一般的な理解と一致していた。つまり、米国、英国のアングロ社会では市場文化をもっとも強調していた。サウジアラビアでは階層文化をもっとも強調していた。どの国もクランを低く評価する傾向があるが、日本は他の国と同じ程度、クランを評価していた。つまり、日本は控えめな回答であっても、クランの文化のみは、他の国と同じ程度、クランの文化を評価していた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
データを入手できたからである。しかし、分析、また、理論にも時間がさらに必要である。
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Strategy for Future Research Activity |
組織文化と国の文化との関連があるということが分かったので、今度はこの関係を利用をしてさらに理論化をしていく。例えば、組織文化を媒介変数として、国の文化と管理慣行との関係、つまり組織文化を媒介してからの国の文化の管理慣行の影響などを分析する。さらに、この含意を明らかにする。例えば、多国籍企業が他の国に進出する場合に、その進出、運営には、組織文化に調和をした社会文化をもった国への進出が重要だと思われる。しかし、そうでない場合には、組織文化を現地の文化に適応されることが必要かもしれない。しかし、時間はかかわるが、新しい工場を買収をして、つまりグリーンフィールド投資をすることによって、ゼロから組織文化を構築することが、多国籍企業の運営では必要かもしれない。
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