Project/Area Number |
23K01600
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 07080:Business administration-related
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Research Institution | Nakamura Gakuen College |
Principal Investigator |
前田 卓雄 中村学園大学, 流通科学部, 教授 (80719245)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
Fiscal Year 2026: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
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Keywords | 役職定年者 / モチベーション / エンゲイジメント / レジリエンス / 格差 / 定年再雇用者 / 再学習行動 / 職務意欲 |
Outline of Research at the Start |
役職定年者や定年再雇用者の雇用環境の変化は、彼(彼女)らにとって挫折感や喪失感を伴う不本意なものかもしれない。しかしながら、一律に全員の仕事への動機付けが低下するわけではなく、新たな環境に適応する者が一定数存在する。即ち、彼(彼女)らの中で、新たな環境に適応するための何らかの再学習が行われ、その結果、転機を乗り越えていると考えることができる。したがって本研究の学術的問いは、「彼(彼女)らは、どのような再学習行動を行って新たなレジリエンスを獲得しているのか」であり、そして、「獲得したレジリエンスのどのような要因が職務意欲を再び高めるか、そのメカニズムとは何か」を明らかにすることである。
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Outline of Annual Research Achievements |
研究初年度ということもあり、まずは、先行研究論文の渉猟と各種の統計データの収集と分析に多くの時間を割いた。それらから得られた知見を基に、今後、研究を進めていくための分析のフレームワークについて検討を行って仮説を設定した。そして、仮説を検証するために過年度実施したアンケート調査の分析を行った。 この調査では、役職定年経験者を対象に、役職定年によって生じるどのような要因が、彼(彼女)らのモチベーションにネガティブな影響を及ぼすのかを探索的に明らかにすることを目的として実施している。分析では、役職定年前と比べて「賃金」、「やりがい」、「評価」、「教育訓練の機会」、「組織内での影響力」、「顧客や取引先の影響力」に「格差は存在する」群と「格差は存在しない」群に対して、モチベーションを構成する4つの下位尺度得点の平均値の比較を行った。この結果、全てにおいて2群間に有意な差が認められ、「格差が存在する」群のモチベーションの値が低いという結果であった。即ち、本研究の結果から、格差の存在とモチベーションとの間に何らか関係性があるとの示唆が得ることができた。そして、この結果については、台湾日本語言文藝研究学会が主催した第23回日本言語文藝研究学会国際学術シンポジウムで発表を行い、その内容を論文化して学会誌投稿の準備を進めている。また、この調査から得られた結果や示唆を基に2024年3月に新たにパイロット調査を実施しており、現在、分析を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
理由 本年度は、先行研究の渉猟とそこから得られた知見や示唆をもとにアンケート調査を実施しており、その結果は学会報告することができた。また、論文発表の準備も進めており、おおむね順調に推移している。 次年度以降に向けて、アンケート調査の結果と分析を通じて得られた示唆をもとにパイロット調査も実施することができており、この点においても、おおむね順調に推移している。
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Strategy for Future Research Activity |
研究2年目にあたる2024年度は、2023年度に実施したパイロット調査の分析を行い、その結果の学会発表と学会誌への論文投稿を実施しる。また、パイロット調査を通じて得られた知見や示唆を通じて、分析のフレームワークの見直しを行い、2025年度に予定している最終調査に向けて準備を進めていく。
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