Project/Area Number |
23K01644
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 07090:Commerce-related
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Research Institution | University of Marketing and Distribution Sciences |
Principal Investigator |
羽藤 雅彦 流通科学大学, 商学部, 教授 (50756640)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上元 亘 京都産業大学, 経営学部, 准教授 (50759595)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2026: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2025: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | コミュニティ感覚 / ブランド / 消費者行動 / マーケティング / ブランドとの結びつき / コミュニティ / 消費者の結びつき / ブランド・リレーションシップ / 消費者同士の結びつき |
Outline of Research at the Start |
消費者とブランドとの結びつきを考える際、消費者が他の消費者と結びつくことによって受ける影響は見逃すべきではない。たとえば、ブランド・コミュニティに注目した研究代表者の研究でも、消費者が他者と結びつくことによって受ける影響が極めて強いことが明らかにされている。本研究では、ブランド・コミュニティ研究の視点では十分に捉えきれない弱い消費者同士の結びつきに着目し、その結びつきをコミュニティ感覚という概念で説明することを試みたい。コミュニティ感覚についての理解を深め、その測定尺度や先行要因、消費者に及ぼす影響を包括的に検討することで、ブランド研究をより進展させたい。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、コミュニティ感覚に注目し、その概念の独自性や測定手法、さらにはそれを規定する先行要因、成果変数を明らかにすることである。令和5年度には、コミュニティ感覚に関するレビューを中心に行った。その結果、コミュニティ感覚にはいくつかの類似概念 (社会関係資本やコミュニティブランド・トライバリズム、コミュニティとの同一化) が存在するため、それらの概念との違いを明確にする必要があることが明らかになった。レビューでは各概念に関する研究を網羅的に整理し、コミュニティ感覚の独自性を検討している。令和6年度には、レビューを通じて明らかになったコミュニティ感覚の独自性を論文にまとめ、発表する予定である。 コミュニティ感覚に関するレビューと並行し、コミュニティ感覚が消費者に及ぼす影響に注目した研究も行い、日本消費者行動研究学会にて発表している。そこでは、ビデオゲームをプレイする消費者に注目し、同一のゲームをプレイする消費者たちはコミュニティ感覚を醸成する傾向があることを明らかにしている。さらに、そこで醸成されたコミュニティ感覚はゲームのプレイ頻度には影響しないが関連商品の購買には影響することを明らかにしている。また、ビデオゲームにはネットワーク外部性が働くが、外部性が働く場合そうでない場合よりも、関連購買を行いやすい傾向があることを検証した。次年度は、本研究で検討した事項についてより深く検討していき、学会報告・論文発表に向けて研究を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和5年度に実施したレビューは順調に進んでいる。令和6年度の学会報告も決まっており、論文化も進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
コミュニティ感覚が消費者に及ぼす負の影響に注目した研究を5月の学会にて報告する。そこで気がついた点を分析や解釈に反映させながら論文化していくことを目指す。また、議論の頑健性をより高めるためにも複数回の実験を行いたい。
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