Project/Area Number |
23K01704
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 07100:Accounting-related
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Research Institution | Tokyo International University |
Principal Investigator |
奥 倫陽 東京国際大学, 商学部, 教授 (50551652)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2026: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2025: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2024: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | マネジメント・コントロール・システム / 4つのコントロール・レバー / リーダーシップ・スタイル / 組織ライフサイクル / 探索型戦略 / 深化型戦略 / インタンジブルズ / 組織資産 / 資源活用型戦略 / 戦略的マネジメント・コントロール・システム |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、経営者のリーダーシップに整合した戦略実現のためのマネジメント・コントロール・システム(MCS)の理論モデルを構築し実証することである。いかに戦略実現のためのMCSを構築すべきかは、喫緊の課題である。MCS利用にリーダーシップが影響すると考えられてきたが、十分に検討されてきたとはいえない。本研究では、4年間の研究計画期間の中で、文献調査、質問票調査および企業訪問調査を体系的に行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
戦略実現のためのマネジメント・コントロール・システム(MCS)の利用は、学術界および実務界における重要な課題である。過去の研究では、リーダーシップがMCSの利用に影響を与えるとされてきたが、これを裏付ける経験的な研究はまだ不足している。本研究は、MCSとリーダーシップの構成要素間の関連性を明らかにし、戦略実現におけるこれらの要素の相互作用がどのように機能するかを探求することを目的としている。 本研究計画の初年度として、本研究の基礎となる、MCSとリーダーシップの関連性を確認するための実証研究を行った。この研究では、R.S. Simonsによって提唱された「Levers of Control(LOC)」モデルに基づいて、構造型リーダーシップと配慮型リーダーシップが探索型戦略及び深化型戦略にどのように影響を与えるかを分析し、その結果を財務業績との関連で評価した。分析結果から、リーダーシップがLOCを構成する4つのシステムに異なる影響を及ぼし、これらのシステムが戦略実行と財務業績に影響を与えるモデルを明らかにした。 加えて、MCSとリーダーシップの関連性において、組織ライフサイクル(導入期、拡大期、安定期、衰退期)の各段階において、LOCの4つのシステムおよび配慮型リーダーシップの利用度合いに違いがあることを明らかにした。具体的には、組織ライフサイクルの拡大期において、4つのシステムと配慮型リーダーシップの利用度合いが高まり、逆に衰退期において低下することが分かったことから、MCSとリーダーシップの関連性において、組織ライフサイクルが重要なコンテクスト要因となることを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度の目的は、4年間の研究期間を遂行するための基礎を固めることであった。この点において、戦略実行、マネジメント・コントロール・システム(MCS)およびリーダーシップの関係性を明らかにできたこと、また、組織ライフサイクルのコンテクスト要因を確認できたことは、ほぼ当初設定した研究計画通りであったと考えている。 今後は、本年度の研究実績に基づいて、MCSとリーダーシップの関連性をより深く探求していく必要がある。したがって、本年度は、研究実績の他に、次年次以降の研究計画において、MCSとリーダーシップの関連性にさらに焦点を当てて、継続した文献調査に加え、インタビュー調査に向けた準備を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究において、マネジメント・コントロール・システム(MCS)とリーダーシップの関連性による戦略実現への影響に関するプロセスを解明していきたい。具体的な研究アプローチとして、継続的な文献調査、インタビュー調査および質問票調査を組み合わせて実現したいと考えている。 研究計画2年度目は、探索型戦略を通じたイノベーションにおけるMCSとリーダーシップの関連性を深堀りして検討したいと考えている。引き続き、学会報告や論文等への投稿を通して研究成果を公表するとともに、本研究課題に関連する広範な意見を求めていく予定である。
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