在日コリアン団体の存続における「朝鮮通信使再現行列」の意味考察
Project/Area Number |
23K01742
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 08010:Sociology-related
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Research Institution | Tenri University |
Principal Investigator |
魯 ゼウォン 天理大学, 国際学部, 教授 (30303572)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 朝鮮通信使 / 在日コリアン / 日韓交流 / 定住 / 共生関係 / 民団の存続可能性 / 地域づくり / 民団 |
Outline of Research at the Start |
本研究の概要は、日本において、朝鮮通信使行列再現を実施している民団をとりあげ、民団が再現行列を日韓友好の資源と位置づけ、民団内部の組織(婦人会、青年会等)を再編するとともに、民団外部の多様な主体(日韓親善協会やNPOなど)、並びに韓国(釜山文化財団)と連携しあう過程を明確にしたうえで、それを通じて、民団の存続可能性を見出し、在日コリアンの定住を可能にする要因としての朝鮮通信使の今日的な意味を考察することである。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、静岡市における朝鮮通信使の現況を重点的に調査研究を行った。事例として、1990年代以降の静岡市をめぐる朝鮮通信使をとりあげる。本調査のポイントは在日コリアンとの交流ならびに韓国との交流と絡みながら、歴史文化をいかしたまちづくりの資源へ展開する過程を描く点にある。その際、朝鮮通信使によってもたらされた重層的な変化の結果、静岡市のローカルかつグローバルな文脈の都市間交流を通じた、地域活性化の可能性の提起を試みた。 具体的な調査として、まず静岡市と朝鮮通信使ネットワーク会が協働で主催する「朝鮮通信使しぞーか講座」の参与観察を行った。静岡市の市民団体と民団静岡が市民向けのイベントである朝鮮通信使アニメ上映ならびに韓流文化体験に参加し、静岡市民の受け入れを観察した。そして、2024年2月開催の清水区興津地区の「寒ざくらまつり」に出向き、地域祭りでの朝鮮通信使の紹介イベントに参加し、アクターの活動を分析することができた。そして、朝鮮通信使に協働する民団静岡の現状についての調査も行った。民団静岡の婦人会が朝鮮通信使活動に関わった。民団婦人会は朝鮮通信使活動を対外活動に位置づけ、2001年からの朝鮮通信使行列の参加、韓国物産展の出店、韓国の食文化紹介を行ってきた。 以上の静岡市と清水区興津地区における朝鮮通信使イベント調査、在日コリアンの協働関係を通じて、朝鮮通信使という歴史文化資源がまちづくりにいかに有効であるのかを明確にした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
静岡市の行政、市民団体、民団静岡、清水区興津地区の自治会、朝鮮通信使ネットワーク会との実態調査が順調に行われた。静岡のアクターへの聞取り調査はほぼ終了し、計画とおり調査が行われた。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、静岡市の朝鮮通信使についての補充調査を行う予定である。また釜山文化財団との文化交流として、横浜市の創造文化政策との関わるを研究していく予定である。これまで知り合った人びとの人脈を活かして、問題なく実行できると判断する。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)