Project/Area Number |
23K01755
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 08010:Sociology-related
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Research Institution | Tohoku Gakuin University |
Principal Investigator |
神林 博史 東北学院大学, 人間科学部, 教授 (20344640)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2025: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 社会階層 / 健康 / 格差 / 不平等 / 職歴 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、過去の健康状態が、職業的地位や収入などの社会経済的地位(SES)に対していかなる影響を与えるかに注目する。SESと健康の関連については、SESが健康に与える影響に焦点があてられることが多かった。しかし、SESと健康の因果関係は双方向的であり、健康がSESの不平等を生み出す「不平等の原因としての健康」の側面の検討は重要である。量的な社会調査(ウェブ調査)を実施して得られたデータを分析することで、過去の健康状態が現在の社会経済的地位の不平等に与える影響を検討するのが本研究の概要である。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、人びとが過去に経験した健康上の問題が現在の社会経済的地位(SES)の不平等にどのような影響を与えているかを明らかにすることである。 研究初年度となる令和5(2023)年度は、(1)健康とSESの関係に関する文献レビュー、(2)調査方法および調査項目の確認を目的とした予備調査の実施、(3)予備調査のデータ分析、の3点を主に行った。 文献レビューでは、人びとが過去に経験した健康問題およびその他の不利を測定するための方法論に関する文献を主に検討した。これをふまえ、2024年1月に小規模なインターネット調査を実施した。本研究では、標準的なサンプリング調査では出現率の低い過去に深刻な健康問題を経験した人をスクリーニングし、その層をオーバーサンプリングすることで過去の健康問題がSESに与える影響を詳しく把握することを目指している。今回の予備調査ではスクリーニング項目および過去の健康問題を把握するための項目(過去の困難経験や既往歴等)のテストに主眼を置いた。調査概要は以下の通りである。(1)調査対象:20歳から59歳までの男女(調査会社の保有モニタ)、(2)調査方法:ウェブ調査、(3)回答者数:スクリーニング群(健康問題あり群)516・対照群(健康問題なし群)518、(4)主な調査項目:現在のSES、過去および現在の健康状態、等。 データ分析の結果、基本的な調査項目の回答傾向に大きな問題はなかったものの、スクリーニング項目および一部の調査項目にはさらなる検討の余地があることが示唆された。予備調査データの分析結果については令和6(2024)年度中に学会報告を行い、その成果を同年度実施予定の大規模調査の設計に反映させる予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画通りに進行しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5(2023)度の予備調査の成果をふまえ、令和6(2024)年の後半にサンプルサイズが比較的大きいウェブ調査を実施予定である。また、同年度に予備調査データの分析結果に関する学会報告を行う予定である。
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