批判的犯罪学の国際的動向を踏まえた犯罪社会学理論の形成に関する研究
Project/Area Number |
23K01802
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 08010:Sociology-related
|
Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
山口 毅 帝京大学, 文学部, 准教授 (80459388)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平井 秀幸 立命館大学, 産業社会学部, 准教授 (00611360)
山本 奈生 佛教大学, 社会学部, 准教授 (00625006)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
|
Keywords | ソーシャルハーム / マイノリティ / 批判的犯罪学 / 犯罪社会学 / 理論 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、批判的犯罪学の知見を導入した犯罪社会学理論の刷新を主題とする。第一に、欧米の批判的犯罪学の諸研究の網羅的な文献渉猟に基づいて、その対象定義と方法論の含意をまとめる。第二に、批判的犯罪学の政治的・規範的立場を整理する。それらを通じて、研究対象と方法論、政治的・規範的立場という観点に照らした犯罪社会学の新たな理論形成を行う。
|
Outline of Annual Research Achievements |
日本刑法学会第101回大会(早稲田大学開催)でワークショップ「批判的犯罪学」を6月4日(日)に開催し、山口毅(と山本奈生が報告を行った。その後、刑法学者と意見交換を行った。6月21日(水)から27日(火)の期間には、イギリスのロンドンおよびリーズにおける社会問題調査と討論に山口毅と研究協力者1名が従事した。また日本社会学会第96回大会では平井秀幸が研究法・調査法(2)部会で自由報告(10月8日)の共同発表者としてエントリーした。さらに日本犯罪社会学会第50回大会でテーマセッション「批判的犯罪学の展開--理論と経験的研究を問い直す」を10月15日(日)に開催し、山口毅と山本奈生および研究協力者1名が報告を行った。その後、主流派犯罪学者と意見交換を行った。また『犯罪社会学研究』第48号(10月発刊)に山口毅「研究動向 批判的犯罪学とソーシャルハーム概念――ゼミオロジー/ソーシャルハーム・アプローチの問題提起に注目して」を掲載した。 年間を通じて批判的犯罪学の諸研究を網羅的に収集し、把握した。主に検討したのは英語文献であるが、日本における犯罪社会学・犯罪学・社会病理学などの諸研究を批判的に検討する必要もあるため、文献収集はそれらも含めて幅広く行った。ほぼひと月に1回のペースでオンライン研究会を開催し、意見交換を行った。それを通じて、2023年公刊予定の雑誌『理論と動態』における批判的犯罪学特集の投稿論文の内容、およびちとせプレスから2023年度に公刊予定の批判的犯罪学の論集の掲載論文の内容を検討した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り、批判的犯罪学の諸研究を網羅的に把握し、日本刑法学会のワークショップと日本犯罪社会学会のテーマセッションを組織した。さらに海外での調査も行い、雑誌特集や単行本刊行に向けた活動を行ったため。
|
Strategy for Future Research Activity |
文献収集を継続し、関連学術分野の学術雑誌への投稿を行う。それとともに海外での情報収集のため準備を行う。2025年度に海外の犯罪学関係の学会で報告を行うことを予定し、2024年度はその準備期間という位置づけである。また引き続き、出版のための準備を進める。
|
Report
(1 results)
Research Products
(7 results)