Project/Area Number |
23K01812
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 08020:Social welfare-related
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
和田 峰子 広島大学, 医系科学研究科(保), 助教 (40963690)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 老老介護 / エイジング・イン・プレイス / ライフ・バランス / 介護負担 / ライフバランス |
Outline of Research at the Start |
エイジング・イン・プレイスは、高齢者が自ら選んだ場所 (一般的に自宅や住み慣れた地域)で長く余生を過ごすことを意味する。しかし、その概念は曖昧なため、法律・制度・サービスの整備の難しさが指摘されている。また、ライフバランスの概念や経験についても、ライフステージや文化の違いによる多様性が議論されることはほとんどなく、高齢者はライフバランスの研究の対象外となっている。そこで本研究では以下のことを明らかにする: 1)老老介護世帯の介護・被介護者にとってエイジング・イン・プレイスは何を意味するか。 2)老老介護世帯の介護・被介護者にとってバランスの良い生活とはどのような状態を示し、どのような意味を持つか。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、主に以下の2点に焦点化して活動した。1)スコーピングレビュー、2)関連団体・機関への研究協力依頼、研究計画についての相談、役割の調整。1)スコーピングレビューは、老老介護に焦点化し、地域在住の高齢なインフォーマル介護者(家族・友人)と高齢の要介護者に関して、これまでにどのような先行研究が行われているか、grey literatureも含め検索した。研究協力者と共に、inclusion criteria, exclusion criteriaを基に、280の文献のスクリーニング、その後full-text reviewを実施し、56の文献をレビュー対象とするところまで絞り込んだ。細かな分析は来年度になるが、主に高齢介護者の身体的、精神的、経済的介護負担とその軽減のための介入について先行研究が実施されている。来年度は、その結果について論文執筆を行うとともに、本研究の方向性やデータ収集のためのツールの選定、半構造化インタビューのガイド作成に役立て、インタビューを実施する予定である。 2)関連団体・機関への協力依頼、研究計画についての相談、役割の調整については、2022年度から開始した「老老介護の実態と課題:在宅認知症高齢者と介護する配偶者の経験から地域支援を考える」のリクルーティングに時間を要しているため、その状況を分析し問題点を明らかにした。それをもとに、本研究のリクルート方法や介護者に対して負担の少ない調査方法を検討した。そのプロセスの中で、広島市内の関連団体・機関の老老介護の研究に対する理解や認識が深まり、また研究代表者との信頼関係も構築されてきた。今後は、本研究のインタビュー実施に向けて、修正した研究計画の倫理審査を申請する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究の基礎となっている、「老老介護の実態と課題:在宅認知症高齢者と介護する配偶者の経験から地域支援を考える」の研究課題において、参加者のリクルーティングに時間を要しているため、本研究で計画していたリクルート方法、研究対象者の選定、調査の実施方法について、男性介護者の会をはじめとした関連団体・機関に相談しながら調整する必要があった。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度は、地域の関連機関・団体と連携を図りながら、広島市内で開催される「認知症の人と家族の会」「認知症カフェ」「男性介護者の会」、また地域包括支援センター定例会議やケアマネージャー研修会等で、本研究への参加協力について依頼しながら、参加者をリクルートし、インタビューデータを収集し、分析を進める。その結果を地域で行われる関連機関・団体の集まりや学会で発表するとともに、論文執筆も行う。
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