Project/Area Number |
23K01886
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 08020:Social welfare-related
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Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
林 浩康 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (70254571)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2026: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 養育観 / 社会的養育支援 / ラップアラウンド・アプローチ / 児童福祉政策 / 家庭 / 養育支援体制 |
Outline of Research at the Start |
世帯間格差が子どもの将来格差に結び付きやすい社会となってきた。そうしたことを予防する上で、住み慣れた地域の中で、安全かつ安心な暮らしを子どもたちに提供するには、子どもにとって家庭以外の多様な居場所や依存先が必要である。「家庭や保護者を支援する」、あるいは「家庭での養育が困難な場合に子どもへの直接的な生活支援を行う」という考え方だけではなく、必要に応じて即座に子どもに支援を提供する対応も必要である。 本研究では、市町村における子どもへの直接的な養育支援に着目し、その現状と課題を明らかにすると同時に、児童福祉政策の根底にある養育観にも着目し、そのあり方を問うことを主たる目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
困難を抱える子どもやその家族をサービスで包み込み支援するという意味をもつラップアラウンド・アプローチは、アメリカにおいて1990年代以降、児童福祉、少年司法、精神保健、教育などの多様な分野において活用されている。専門職と家族等が参画するチームミーティングにおいて支援計画を作成し、それに基づき支援が行われる。 施設措置や長期入院等にかかる費用を、ラップアラウンドを通して子どもが家族の元で暮らすために必要なサービスに活用する方がより経済的で、子どもにとって効果的であるという考え方に基づき、世界的に広がっている。こうした国際的動向を踏まえ、当事者参画によるチームミーティングを中核に据えた子どもの支援体制に関心を持つ筆者は、ラップアラウンド・アプローチについてアメリカにおいて学ぶ機会を得た。 ワシントン州のシアトル周辺やオレゴン州のユージーンにおいて、ラップアラウンドを実践している8つの民間機関を訪問し、実践内容についてレクチュアを受け、質疑応答や意見交換を行う機会を得た。ワシントン州のラップアラウンドは、WISE(Wraparound with Intensive Services)と呼ばれ、州が規定した一定のフィデリティ(fidelity)に基づいたラップアラウンドを提供している3つの機関(Cathoric Community services,Center for Human Services,Compass Health)を訪問した。WISEは医療施策の一環として実施されており、その適用の対象は原則として6歳以上20歳以下の精神的課題を有するメディケイドの対象児童である。 こうした実践導入の背景や、その根底にある養育観や援助観について、整理を行った。また日本における子ども期の福祉施策における家庭や保護者の位置付けに関する整理を、先行業績を通して行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画では、2023年度は高度経済成長期以降の児童福祉政策における保護者の位置付けや養育観に関する先行研究の整理を行うことになっていた。しかしながら昨年度は1年の研修期間を取得することができ、それに伴い4年目に計画していたアメリカ・ワシントン州におけるラップアラウンド・アプローチに関する視察を前倒しで実施した。
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Strategy for Future Research Activity |
子ども期の福祉おける家庭や保護者の位置付け、その根底にある養育観を明らかにするために、先行業績のレビューを継続して行う。また市町村における乳幼児期から学童期に至る過程における子どもへの直接的な支援サービスと各自治体におけるgood practiceの把握を目的に、各市町村における子どもへの直接的支援をweb情報等を活用して把握するともに、文献等も活用し、地域の特性に応じた特徴ある支援を選択し、その内容を把握する。 2023年度に訪問したアメリカのラップアラウンド・アプローチに関与する機関の職員の方々にオンラインでの追加的インタビューも予定している。
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