Project/Area Number |
23K01888
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 08020:Social welfare-related
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
安藤 久美子 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 准教授 (40510384)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東本 愛香 成城大学, 治療的司法研究センター, 客員研究員 (00595366)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 性犯罪 / 発達障害 / 知的障害 / 治療プログラム / 認知行動療法 / 再犯防止 / グループワーク / 被害者 / 少年非行 |
Outline of Research at the Start |
日本の少年犯罪は20 年連続で激減している一方で「性非行」だけが増加している。こうした背景を踏まえ、性的問題行動がある少年を対象とした治療プログラムを開発する。なお、プログラムは知的障がいや発達障がいをもつ少年にも理解しやすい内容をなるよう工夫する。 また、プログラムは地域の非専門家である支援者が実行可能となるよう、マニュアルを充実させることで治療の均てん化を図るとともに、支援者ネットワークを構築し、少年の健全な育成と再非行防止に寄与する支援システムを構築を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
性犯罪は再犯率の高い犯罪とされており、司法矯正分野においては重要課題のひとつとして以前より治療的介入が実施されている。しかし、本当の再犯防止や社会復帰を支援していくためには、社会のなかでも実行可能な治療的介入やサポートが必要であるにも関わらず、特殊な治療として捉えられ、治療的介入も支援もあまり行われてこなかった。とくに知的障害や発達障害を併存する性犯罪者については地域の福祉機関においても対応に苦慮していた。そこで、我々はわが国の風土と環境にあったオリジナルプログラム SPIRiTS:Sexual Offender Preventive Intervention and Re-integrative Treatment Scheme を開発した。 本研究ではこの治療プログラムを複数の施設で実施し、その有効性を検討するとともに、SPIRiTSプログラムを地域社会において広く普及させることによって、性犯罪のリスクのある障害者に対して適切な介入ができる支援者を養成し、性に関連した問題をかかえる障害者の安心で安全な社会統合に貢献することを目的としている。 2023年度は、プログラムの普及を目指し、オンライン研究会を実施した。オンライン研修には30人の募集のところ38名の応募があった。午前中には講義形式で一般的な知識やプログラムの実践に関して説明し、午後はグループ分けをして、ロールプレイを繰り返すことで、実践形式の研修会とした。参加者からの事後アンケート結果は良好で、第2回目の研修会を期待する声が大きかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究ではこの治療プログラムを複数の施設で実施し、その有効性を検討するとともに、SPIRiTSプログラムを地域社会に広く普及させることを目的としている。 ファシリテーター養成の研修会は無事に終了したが、グループ療法に必要となる参加者の選定に苦慮しており、プログラムの実践に至っていないため、やや遅れていると判断した。 再度呼びかけを行い、現在3名の受講者が候補として上がっているので、引き続きリクルートを続けていきたい。
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Strategy for Future Research Activity |
福祉施設のスタッフを中心にプログラムの説明および研修を行い、プログラムのファシリテーターを確保する。 また、福祉関連の入所施設、通所施設を対象に、繰り返しプログラムの説明を行い、受講対象となる者の選定を研究者らが現地に赴いて行う。 場合によっては、オンラインでのプログラム実施や、矯正施設にも協力の不可を打診する予定である。
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