生活課題の改善に寄与する精神障害領域での成人期自閉スペクトラム症支援ツールの開発
Project/Area Number |
23K01922
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 08020:Social welfare-related
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Research Institution | Seirei Christopher University |
Principal Investigator |
飯田 妙子 聖隷クリストファー大学, リハビリテーション学部, 助教 (70616474)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新宮 尚人 聖隷クリストファー大学, リハビリテーション学部, 教授 (80410512)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2025: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
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Keywords | 自閉スペクトラム症 / 精神障害 / 成人期 / 生活技能 / 観察評価 / 生活支援 |
Outline of Research at the Start |
成人期の自閉スペクトラム症(以下、ASD)については、障害特性や生活課題の把握、支援の難しさが指摘されている。成人のASD者を理解するには、症状特性の強さだけでなく、特性によって生じる実生活上の状態や困難を把握する必要がある。 そこで、本研究では作業療法士が普段の実践場面の中で対象者個々の特性を早期に把握し、適切な対応を展開できるような支援ツール(チェックリストおよび支援マニュアル)を開発し、臨床場面における実践結果を検証する。 今回開発・検証する支援ツールによって、支援者が成人期ASDの理解を深める機会が創出されるとともに、一定の質を担保した適切な支援を提供できる病院・施設の増加が期待できる。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度はASD傾向を持つ者の日常生活支援ツールとして、「生活行動チェックリスト」と「支援マニュアル」の内容の作成に着手した。 「生活行動チェックリスト」については、研究者が実施した先行研究(飯田・新宮・堀、2020)によって抽出されたASD者の日常生活上の行動特性170項目を、ICFをモデルとして作られた社会機能の構成要素(生活維持機能、作業遂行機能、対人機能、コミュニケーション機能、移動機能、参加機能、その他;山根、2015)に沿って分類・整理し、項目を作成した。その後、研究に精通していない作業療法士(以下、OTR)11名に実際に利用してもらい、回答時の困難さや表現の適切さなど表面的妥当性に関する自記式調査を実施した。90%以上が「問題ない」と回答した項目は採用し、それ以外の項目については内容を再検討した。その結果、チェックリストは35項目(心身機能4項目、身辺処理2項目、生活管理3項目、作業遂行機能7項目、対人機能6項目、コミュニケーション4項目、移動2項目、余暇1項目、参加1項目、背景因子5項目)となった。 「生活行動支援マニュアル」については、医学中央雑誌、Medical Onlineにて検索した青年期・成人期ASD者の支援に関する文献、専門家によって作成されたテキスト37件を参照し、チェックリスト35項目の内容に沿った支援方法を文章化した。また、マニュアルの使用方法やASD支援の基本原則についてもまとめた。その後、研究者6名(OTR、修士・博士号取得者)で内容や表現の適切さを検討し、3回の修正を経て完成に至った。 なお、本研究は所属機関の倫理委員会の承諾を得た上で、全ての対象者から同意を得て実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度に予定していた支援ツール(生活行動チェックリスト、)の作成に着手し、臨床での実践に用いる準備を行うことができた。 また、次年度から実施予定のデータ収集に協力いただく施設への研究説明・依頼等の準備も並行して行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は作成したチェックリスト・支援マニュアルを実際の臨床場面でOTRに実践していただき、チェックリスト・支援マニュアルの有用性について検証予定である。 また、研究結果については随時分析を行い、学会発表等を行うことで、ASD支援に携わるより多くの支援者に青年期以降のASDに関する関心と理解を深めていただくともに、支援の課題やニーズについて学び合う機会につなげていきたい。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)