Project/Area Number |
23K01963
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 08030:Family and consumer sciences, and culture and living-related
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
森田 明美 鳥取大学, 医学部, 教授 (40262638)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河嶋 伸久 京都光華女子大学, 健康科学部, 准教授 (00508385)
饗場 直美 神奈川工科大学, 健康医療科学部, 教授 (50199220)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
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Keywords | 健康リテラシー / 孤食・共食 / 疫学調査 / 新型コロナ感染症 / 栄養 |
Outline of Research at the Start |
新型コロナ感染症流行により、我々の生活環境は一変し、「新しい生活様式」に対応した食生活・食行動が求められている。本研究では、小児及び高齢者を対象として、孤食・共食を含む食生活・食行動の変化が、実際の栄養摂取や健康状態、またひいては健康リテラシーにも影響を及ぼすかどうかを、比較検討する。調査は、WEBでのアンケート調査および、対面での健診時における栄養調査、健康調査のデータも活用し、変化の実態、それぞれの要因の関連や影響の大きさを統計的に解析する。本研究の結果により新型コロナ感染症流行後の「新しい生活様式」に対応する、食生活・食行動・栄養摂取のあり方や、健康情報の収集・活用についても提言する。
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Outline of Annual Research Achievements |
小児(保護者)および高齢者を対象としたWEB調査については、交付研究費が計画額の7割であったため、調整や委託先との交渉を行ったが、調査会社パネルの使用や業務委託が予算的に不可能になったため、研究方法の一部を変更することとなった。パネルからの無作為抽出ではなく、地域在住の小児・高齢者において、匿名アンケートに協力してくれる、団体・施設などを共同研究者とともに探索した。結果として、小児については、島根県内において学校栄養教諭の研究会を通じて、松江市内を中心に小・中学生とその父兄を対象に、アンケート調査を実施することとなった。高齢者についても、同様に島根県内の介護施設における入居者や、デーサービス利用者などを中心に、アンケート調査を実施する協力を取り付けた。アンケート内容については、研究補助者を雇用し健康リテラシーに関する文献検索を行い、原案を作成し、各機関・施設での実施者からの意見やコメントを収集中である。 群馬県嬬恋村在住者における縦断的研究については、嬬恋村役場、保健センターを訪問し、同村の保健師等と打ち合わせを重ねた。小児生活習慣病予防健診および中高年者への健診におけるBDHQ調査は継続されているが、村の長期健診データの利用、また追加での栄養調査については、様々な手続きや契約、倫理審査なども必要なことが確認され、実施にはそのための準備期間がかかることが明らかとなった。村からも今後の健康増進に役立てるような分析を含めた研究計画にしてほしいとの申し出があった。他の健診結果や過去のデータとどのように突合するかといった面も含めて、調査計画のさらなる検討が必要だと考えられた。 どちらの研究についても、鳥取大学での研究倫理審査委員会の承認が必要だとのコンサルテーションを受け、受審のための書類を作成した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
調査会社パネルを使用した、WEB匿名アンケートを実施予定であったが、予算的に困難となったために、方法を変更し、新たなアンケート調査フィールドを探索、開拓することが必要となった。 また、2023年度夏ごろまでは、小児フィールドにおいては、新型コロナ感染症の流行が残存し、散発的に学校閉鎖、学級閉鎖などが見られたため、調査実施を引き受けてもらえるかどうかの検討や判断にも時間を要した。介護保険施設についても、同様に新型コロナ感染症や冬場にはインフルエンザの流行も見られ、施設への協力依頼のタイミングが難しく、施設職員が多忙の中、研究アンケート実施に協力できる余地があるかどうかといった点で、多くの検討事項が表出した。アンケート内容についても、調査会社への業務委託により実施される定型的なWEB質問票を想定していたが、対面や留め置きによる調査になったため、調査実施者に意見を聞きつつ全面的に、変更・改良を加えることとなった。 以上のような状況から、アンケート調査を2023年度中に実施できなかったため、進捗にやや遅れがみられる。
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Strategy for Future Research Activity |
小児(保護者)および高齢者を対象としたアンケート調査は、調査実施対象や、実施方法も決定し、現在アンケート調査票の最終的な改訂作業に入っており、倫理審査受審のための書類もほぼ完成している。倫理審査が承認され次第、本年度前期には、島根県内の協力を得られた小・中学校および介護施設において、調査を実施する予定である。調査終了後は、研究補助員の雇用、および、可能であればデータ入力会社などにも業務を委託し、結果の解析を進め、年度末には学会発表を行う。 群馬県嬬恋村在住者における縦断的研究については、再度、嬬恋村担当者と打ち合わせし、具体的にどのようなスケジュールで実行可能かを早急に確認する。こちらからの研究協力依頼と、村からの健診データ(身体状況、身体機能、血液検査など)分析委託について、契約を含め調査実施体制を完成する。村の健診内容や、今回調査の追加実施内容(BDHQの一部とリテラシーアンケート)はすでに決定しているため、契約・委託部分を除く倫理審査書類も作成している。村の担当者と調査の詳細を決定し、倫理審査承認後2024年度中に速やかに調査を実施する。2025年度には過去の健診データと、今回の研究データとの突合も行い、総合的な分析を行う。 2025年度には、これら2つの調査により、新型コロナ感染症流行による食に関する変化の様相を示すとともに、小児と高齢者での影響の違いを明らかにする。結果の一部は、国際栄養学会議で、また、学術論文として発表する予定である。
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