Project/Area Number |
23K01964
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 08030:Family and consumer sciences, and culture and living-related
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
八幡 彩子 (谷口彩子) 熊本大学, 大学院教育学研究科, 教授 (90259763)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2026: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2025: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
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Keywords | 松下英夫旧蔵資料 / 家政学史 / 松下英夫 / 実験学校 / ホーム・エコノミックス思想 |
Outline of Research at the Start |
松下英夫氏(1923-2006)は1960年代の日本の家政学原論研究の展開期を代表する研究者であり、その代表作『ホーム・エコノミックス思想の生成と発展』は、アメリカホーム・エコノミックス思想の覚醒期から現代までを通観する家政思想史の基礎文献である。本研究では「松下英夫旧蔵資料」により、①『ホーム・エコノミックス思想の生成と発展』の学術的意義の再考 ②日本さらにはアメリカ・ヨーロッパを視野に入れた家政学理念の形成と発展、家政思想の展開過程に関する補論の構築 ③「松下英夫旧蔵資料目録」の精査により「松下英夫旧蔵資料」が幅広く日本の家政学界で活用されるための環境整備 の3点に取り組む。
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Outline of Annual Research Achievements |
令和5年度は、箱詰めになっている資料を効率的に配架できる書棚の設置等、本研究遂行のための研究環境の整備に注力した。書架の設置完了後、『松下英夫旧蔵資料目録』と資料が梱包されている箱との対応関係の確認作業を進めているが、これまでのところ、松下英夫氏が著した『ホーム・エコノミックス思想の生成と発展』以降、同書の内容を補完すると思われる独自資料は確認できていない。引き続き、『松下英夫旧蔵資料目録』と梱包資料との対応関係を確認する作業を進め、該当資料の精査に努める予定である。 上記の作業の途上において、「松下英夫旧蔵資料」中に、初等教育研究資料第XXII集『家庭科 実験学校の研究報告(1)』文部省、が含まれていることが確認された。第二次世界大戦後、新しい教育課程を構築するため、文部省は「実験学校」による教育研究を推進しており、近年、関連する「実験学校」の資料集成(全9巻)が刊行された(水原克敏(編・解題)『戦後改革期文部省実験学校資料集成(編集復刻版)』不二出版)が、その中に、小学校家庭科に関する「実験学校」の資料は含まれていない。八幡が研究を進めてきた『鹿内瑞子旧蔵資料』に小学校家庭科に関する「実験学校」の資料は散見されるが、『鹿内瑞子旧蔵資料』中に含まれない活字化された資料が確認された意義は大きい。また、経済学、経営学の土台の上に家政学理論の構築を進めた松下英夫氏が、小学校家庭科の研究に昭和30年代から関心を持っていたことを示す資料として興味深い。 関連する戦後小学校家庭科の展開に関する研究と松下英夫氏の家政学理論との関わりについて、今後検討を進める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和5年度、2件の文部科学省委託事業に立案者として関わることになったため、本研究のための時間が十分に確保できなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
令和6年度は、他のプロジェクトに関わる予定はないため、本研究に注力できる予定である。
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