Project/Area Number |
23K02020
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 08030:Family and consumer sciences, and culture and living-related
|
Research Institution | Mukogawa Women's University |
Principal Investigator |
佐々 尚美 武庫川女子大学, 生活環境学部, 准教授 (50379525)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東 実千代 畿央大学, 健康科学部, 教授 (10314527)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
|
Keywords | 冷え性 / 個人差 / 冷暖房器具 / 省エネルギー / 温熱環境 / 住まい方 / 冷暖房器具使用 |
Outline of Research at the Start |
冷えは生活の質を大きく低下させるが、多くの報告では冷え症と自覚している女性は調査対象の半数以上と、冷えに悩まされる人が多く、適切な対応が必要である。冷え症に関しては、これまでに様々な研究がされているが、多くは「冷え症」と「冷え症でない」の比較検討である。しかし、冷え症でも冷える部位は異なり、同じ部位が冷えても冷え方が異なるなど個人差が認められる。そこで、本研究では冷え症での個人差に着目し、まずどの様な特性があるかを把握し、特性別にグループに分け、各々の特性にあった、冷えを軽減し省エネで快適な冷暖房器具の選択及び使用方法の検討を行うことを目的に、アンケート調査及び人工気候室実験・実測調査を行う。
|
Outline of Annual Research Achievements |
関西圏の大学生を対象に、9月から11月の間に冷え性や冷房器具などの使用に関するアンケート調査と、冷え性と自認している大学生を対象に、冷えの特性を把握する実験と冷えを感じず省エネで快適に暑さを軽減できる風の当たり方を検討する為に人工気候室実験を実施した。 冷え性などに関するアンケート調査は、男性38名、女性71名の合計109名から回答を得た。全体の8割弱が自身を「冷え性」と認識し、「冷え症」と認識する人は、日常生活において「特に冬には体を丸くして寝る癖がある。」などの項目において、「冷え性でない」人より該当する割合が高かった。冷え性および冷房器具などの使用に関するアンケート調査は111名の女性から回答を得た。全体の約8割が「冷え性」と認識し、平均すると「冷え性」の方がクーラーの設定温度が高い傾向などを示した。 人工気候室実験は、8月から9月にかけて、男性10名、女性13名を対象に、統一条件として、夏服0.3cloを着用し椅子座安静状態を保ち、相対湿度50%とし、生理心理反応を測定した。特性の検討実験では、気温25℃に設定した環境に60分間滞在後に、20℃に設定を変更し30分間滞在した。風の当たり方の検討実験では、気温30℃に設定し、スポット扇風機を用いて、風を当てる部位を胸あるいは脹脛、二の腕のいずれかの3条件に関して、距離と風の強さを10分ごとに調整してもらった。更に、風を当てる向き(前・横)をいずれかを選び、高さと距離を自由に移動する条件を、省エネあるいは快適を考慮した場合の2条件実施し、30分間高さと距離、風の強さを10分ごとに調整してもらった。いずれも距離や風の強さを調整することにより、快適となった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定していたアンケート調査を実施でき、また次年度に実施予定であった人工気候室での被験者実験を夏期に実施することができた。しかし、実態調査および人工気候室での被験実験を冬期に実施できなかった為。
|
Strategy for Future Research Activity |
当初の予定通りに、次年度は人工気候室での被験者実験を夏期と冬期に実施する。 また、本年度実施できなかった実態調査を実施し、本年度得られたアンケート調査結果を考慮し、調査項目を再検討した上で、再度実施する予定である。 こららの得られた知見から、冷えの特性を考慮した、省エネで快適な冷暖房器具の使用方法を検討し、その有効性および日常生活へ取り入れができるかを検討する予定である。
|