Project/Area Number |
23K02066
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09010:Education-related
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Research Institution | Senshu University |
Principal Investigator |
佐藤 由美 専修大学, 商学部, 教授 (10399123)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白柳 弘幸 玉川大学, 学術研究所, 研究員 (20424327)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
Fiscal Year 2025: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 企業立学校 / 台湾 / 朝鮮 / 満洲 / 南洋群島 |
Outline of Research at the Start |
旧外地の企業立学校の設立経緯や教育の実態を把握し、それが当該地域でどのような役割を果たしたのかを明らかにする。具体的には①の組織で②~⑤を行う。 ①「旧外地企業立学校研究会」を組織し、地域ごとに主担当を配置する。台湾(滝澤佳奈枝)・朝鮮(佐藤由美)・満洲(白柳弘幸)・南洋群島(小林茂子) ②各地域における企業立学校の調査、学校誌や地域資料の発掘と検討(全体像の把握) ③各地域の企業立学校を取り上げ、設立の経緯・運営状況を調査(事例研究) ④各地域の企業立学校の調査結果の分析・独自性や共通性の考察(比較研究) ⑤それぞれの学校が地域のなかでどのような役割を担ったのかの分析(研究のまとめ)
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Outline of Annual Research Achievements |
研究の目的は、旧外地の企業立学校の設立経緯や教育の実態を把握し、それが当該地域でどのような役割を果たしたのかを明らかにすることにある。初年度の計画は、①各地域における企業立学校の調査、学校誌や地域資料の発掘と検討を行い、全体像を把握すること、②各地域の企業立学校を取り上げ、設立の経緯・運営状況を調査する事例研究を行うことであった。いずれの地域も①、②を進行中であり詳細は以下の通りである。尚、6月10日と10月14日に研究会を開き各地域の進捗状況や課題を報告し合い意見交換を行っている。 <満洲:白柳>南満洲鉄道経営の学校を対象に調査を開始し、主要先行論文の読みこなし、満鉄発行図書の選定を行った。満鉄附属地学校(幼稚園~大学)の一覧作成が終了し、個々の資料から年表を作成中である。また、鞍山大宮小学校卒業生への聞き取り調査を行った。 <南洋群島:小林>南洋興発株式会社附属補習学校と同専習学校に関する資料調査を行い、『伸びゆく“南興”南洋興発株式会社の現況』や伊礼真榮編『南洋興発株式会社附属専習学校校誌』から記載事項の時系列整理、論点整理を行った。幼稚園事業の調査も進めている。 <台湾:滝澤>塩水港製糖会の後継企業や関連機関での資料調査を行った。また、清水半平『官営移民吉野村回顧録』、野村英佑『台湾に於ける「日本」の過去と現在-糖業移民村を視座として-』より関連情報を収集し、吉野尋常高等小学校の後継校に関し知見を得た。 <朝鮮:佐藤>朝鮮窒素の経営者である野口遵から興南小学校についてアプローチすべく、石川県立図書館、金沢ふるさと異人館を訪れたほか、野口遵記念館(宮崎県)と連絡をとり周辺資料を入手した。朝鮮半島南部の企業立学校も視野に入れて調査中である。また、奈良県立図書情報館の戦争体験文庫でそれぞれの地域に関連した図書(特に流通しない私家版)の調査を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究実績の概要で述べたとおり、各地域の担当者が調査を進め、研究会で進捗状況の報告や情報共有、意見交換を行っており、おおむね順調に進展していると評価する。但し、地域や対象とする学校によっては資料が限定的であり、予備調査で対象と決めた学校以外も検討する必要が生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
①基本的に地域ごとの調査を継続する。文献調査が中心となるが、地域によっては聞取り調査の可能性もある。 ②現地調査を可能な範囲で行う。 ③近接領域や関連学会に参加し情報収集を行う。 ④調査の進んだ地域から学会等での研究発表を行う。
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