Project/Area Number |
23K02131
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09010:Education-related
|
Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
橋本 美保 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (60222212)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2026: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
|
Keywords | 教育評価 / 進歩主義教育 / 大正新教育 / カリキュラム開発 / 考査 / 教師教育 / 比較教育史 / カリキュラム |
Outline of Research at the Start |
20世紀初頭の国際新教育運動における日米の著名な学校改革の事例を取り上げ、教師たちが協同的に取り組んだ評価改革を伴う実践改善の実態について比較教育史の方法を用いた実証的研究を行う。欧米の新教育の影響を受けた大正新教育の教師たち(教諭、訓導、保姆など)が教育評価に携わる主体としての自覚を得て、それを遂行する能力を形成していった過程を明らかにし、それをアメリカの進歩主義の教師たちと比較する。
|
Outline of Annual Research Achievements |
初年度は、まず20世紀初頭に欧米で展開された学校改革やカリキュラム開発の理論的背景とその実践的特質を把握した上で、主として米国経由で日本にもたらされた教育評価に関する情報が当時の教師たちにどのように伝わったのかを解明するために、以下の作業を行った。 1.アメリカ進歩主義教育運動を主導した学校改革の事例にみる教育評価研究の特質とその成果に関する先行研究の検討、および資料の所蔵調査。 2.シカゴ大学教育学部の実験学校(デューイ・スクール)およびコロンビア大学ティーチャーズ・カレッジの実験学校における評価研究の実態と教育情報の生成に関する調査。 3.上記の二大教育大学の影響を受けたニューヨーク市とイリノイ州ウィネトカ地区における公立小学校の学校改革と教育評価研究に関する先行研究の調査。 4.上記の情報を研究、活用して「考査改革」(成績考査、操行考査)を行った大正新教育の事例に関する実態調査。 以上事項の調査のために、国立国会図書館、国立教育政策研究所教育図書館のほか、シカゴ大学・コロンビア大学・東京大学・奈良女子大学・京都大学・筑波大学の附属図書館、およびニューヨーク市・シカゴ市・ウィネトカ地区の図書館や歴史資料館が所蔵する文献について調査した。また、大阪府立中之島図書館、秋田県立図書館・文書館、奈良県立図書館・文書館を訪問して関係資料の収集を行った。なお、今年度の研究成果の一部を、教育史学会第67回大会で報告したほか、研究成果の一部を論文で発表した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画に沿って初年度の目標を概ね達成することができた。ただし、アメリカにおける現地資料調査については、当該資料所蔵機関との交渉によりデータベースを利用して所蔵調査を行うことが可能となったため実施しなかった。そのため、研究計画を若干変更して、インターネットを通じて入手できたデータを処理するために歴史的文書の解読能力を有するアルバイターに作業を補助してもらい、資料整理と分析に取り組んだ。
|
Strategy for Future Research Activity |
初年度に取り組んだ先行研究の調査を継続しつつ、当初の計画に沿って海外と国内における資料調査を実施する。初年度に学会で報告した研究成果を論文に纏めて発表する。
|