Project/Area Number |
23K02187
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09020:Sociology of education-related
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
松井 真之介 宮崎大学, 国際連携機構, 准教授 (70533462)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | アルメニア学校 / ムスリム学校 / 地域語学校 / マイノリティ / バイリンガル学校 / コミュノタリスム |
Outline of Research at the Start |
本研究は2000年以降世界中で増加したマイノリティ教育、特に学校設立に対して行われた学校建設反対や公的認可拒否など、社会的な規制強化の動向に注目し、そのような規制に対して、マイノリティたちがいかに国や社会との対話を進め、多様な生存戦略の方法を展開してきたかを明らかにする。その上で彼らの生存戦略や彼ら自身の変容のいかなる部分が社会的圧力を緩和させながら教育の自由を担保するのかを検討することによって、マジョリティ社会とマイノリティ間の対話におけるアクチュアルで有効な方法を提示する。研究調査対象は申請者がこれまで調査してきたムスリム学校を中心とした仏語圏のマイノリティ系私立学校を対象とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
当該年度は海外渡航が以前と同じ状況でできるようになったため、①海外渡航による基礎資料の収集、②現地インタビュー調査、を行えた。そして2023年9月にフランスパリ、ベルギーのリエージュ、メヘレン、スウェーデンのマルメ、デンマークのコペンハーゲン、および2024年3月にフランスパリ、ベルギーのリエージュ、アントウェルペン、アルメニアのエレヴァンに調査訪問を行うことができた。 その成果の一部を、まずは宮崎大学公開講座「フランスの『コミュニティ』から考える日仏比較 ~社会の成り立ちが違えば、考え方がこうも違うのか~」全4回の講義にて公開した。 また前年度より着目している「フランス社会と私立教育機関の相克」に直面している例として、「『地域への目覚め』を介した日本型複言語・複文化教育モデルと複文化教育交流実験検証」(科研研究課題番号20K03090、代表者:熊野真規子弘前大学准教授)という、自分の住む地域(ここでは主に青森県弘前市)とフランス・フランス語をつなぐという非常に興味深い教育実験がある。代表者は2023年8月、前年度に引き続きこの実験に参加し、2023年度交流実験「地域のことばとお菓子から『地方』を知ろう!」トークセッションにて、「フランスの「地域のことば」とは? ―フランスにおける「地域語」文化の世界と現状―」の題で講演を行い、成果の一部を公開した。それと同時に複数の大学からの学生の交流に関して非常に重要な知見を得ることができた。 このように海外調査を行い、その成果の一部を研究発表で提示できたことは特筆すべき実績であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
海外調査が遂行でき、今までの成果の一部を国内で講義や研究発表として出すことができたが、以前より継続している別科研がコロナで延長を余儀なくされており、まずはそちらの成果を出さなくてはならず、本科研の成果に関する新規の学術論文が未完なため。
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Strategy for Future Research Activity |
海外の私立教育機関への訪問調査を滞りなく行えるよう、方策および調査対象を改めて選定し直しているところである。 そして国内においても、異文化教育を盛んに行っている機関やプロジェクトに注目し、そこを研究対象にして社会との関係に関する調査を行うことが、海外調査を結果に大きな影響を与えると予測されるので、前年度に引き続き、国内の教育機関やプロジェクトも詳細に調査することを検討している。
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