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「部活動中心の生活」を通じた教育格差の形成に関する実証的研究

Research Project

Project/Area Number 23K02200
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeMulti-year Fund
Section一般
Review Section Basic Section 09020:Sociology of education-related
Research InstitutionNagoya University of Arts

Principal Investigator

加藤 一晃  名古屋芸術大学, 芸術学部, 講師 (70965201)

Project Period (FY) 2023-04-01 – 2028-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2027: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2026: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2025: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Keywords同一競技の継続 / ジュニアスポーツ / 民間スポーツクラブ / スポーツ少年団 / 小学校運動部 / 部活動 / 生徒文化 / 社会階層 / 学校外学習 / 教育達成
Outline of Research at the Start

近年,長時間部活動に参加する一方で,勉強にはわずかな時間しか使わない,いわば「部活動中心の生活」を送る中高生が増加している。部活動に熱中できることは多くの生徒にとって重要であろうが,早期から部活動に専念した場合,進路選択の幅への制約になりうる。またもし「部活動中心の生活」が社会階層下位層に偏っていれば,そうした不利が彼らに集中することになり,教育格差の観点から無視できない。本研究では,中高生対象の調査から得られたデータを分析し,「部活動中心の生活」を送る中高生の生活状況や意識,卒業後の進路状況を明らかにする。それにより,学校での部活動指導やアスリート等への支援のあり方について示唆を得たい。

Outline of Annual Research Achievements

本研究課題の目的は,ほぼ毎日部活動に参加する一方で,勉強にはわずかな時間しか使わない,「部活動中心の生活」の様態を明らかにし,その教育格差との関係を検討することである。そのために,既存調査の二次分析と,独自のウェブ調査の実施を計画している。1年目である2023年度は,次年度に行うウェブ調査の準備として,既存調査の二次分析を行った。
本研究課題のテーマである「部活動中心の生活」は,特定の学校段階だけでなく,青少年期の長い期間にわたって学業以外の活動に集中することを含意している。そのため,学業以外の様々な活動に学校段階を超えて取り組む青少年の実態解明が必要となる。2023年度はまず,笹川スポーツ財団の実施する「スポーツライフに関する調査」の二次分析を行い,小学生段階から高校生段階まで,同一のスポーツ競技に取り組み続ける青少年の実態について検討した。1970年代以降,特に男性において,小学生時代に始めた競技を高校まで継続するようになっていることが明らかになった。2000年代に小学校に入学した世代では,その割合は27.3%に及ぶ。分析結果は日本子ども社会学会大会で報告したのち同学会紀要に投稿し,掲載が決定した。
その後,ベネッセ教育総合研究所・東京大学社会科学研究所が実施している「子どもの生活と学びに関する親子調査」の分析を行った。その結果の公表に向けた準備を行いながら,2024年度に実施するウェブ調査の仮説の検討と,質問項目の作成に取り掛かっている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

当初の計画通り,2023年度は既存調査の二次分析から,「部活動中心の生活」の様相を明らかにするための基礎情報を得ることができた。次年度実施のウェブ調査に必要な視点を得ることができ,順調に準備が進められている。

Strategy for Future Research Activity

2024年度は,2023年度に行った二次分析のうち,未発表の知見を論文等の形で公表することを目指す。また申請時の計画通り,2024年度中にウェブ調査を実施する予定である。ただし,申請時には中高生を対象にすることにしていたが,大学生や成人を対象に振り返り調査を実施することも選択肢に入れて検討している。研究実績の概要でも述べたように,特定の競技を小学生段階から高校生段階まで継続するケースが増えており,そのようなケースをとらえるためには,大学生や成人に対して回顧的に尋ねることも有効であると考えられる。仮説や質問項目をより具体的に設定する過程で,調査対象について吟味したい。

Report

(1 results)
  • 2023 Research-status Report
  • Research Products

    (2 results)

All 2024 2023

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 小学生のスポーツ経験の拡大と中学・高校での継続:学校運動部と学校外のクラブを区別した検討2024

    • Author(s)
      加藤一晃
    • Journal Title

      子ども社会研究

      Volume: 30

    • Related Report
      2023 Research-status Report
    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 小学生のスポーツ経験の普及過程:顕在化する「競技者」としての子ども像2023

    • Author(s)
      加藤一晃
    • Organizer
      日本子ども社会学会第29回大会
    • Related Report
      2023 Research-status Report

URL: 

Published: 2023-04-13   Modified: 2024-12-25  

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