Project/Area Number |
23K02203
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09020:Sociology of education-related
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
米澤 由香子 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 准教授 (60597764)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 万知 京都大学, 教育学研究科, 准教授 (10534901)
太田 浩 一橋大学, 森有礼高等教育国際流動化機構, 教授 (70345461)
堀江 未来 立命館大学, グローバル教養学部, 教授 (70377761)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2026: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 大学国際化 / 国際化マネジメント / 国際担当上級管理職 / 高等教育ガバナンス / 国際教育 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、日本の大学国際化を推進する上級管理職のキャリア形成について国際的視点から課題を分析することにより、急変する大学国際化の今後の展開に対し具体的な大学マネジメントモデルを提示することを目的とする。特に、大学国際化を先導する立場にある国際担当上級管理職を対象として研究を進める。 国際担当上級管理職は大学国際化を先導する重責を担いながらも、その職位に求められる専門性やキャリア構築のあり方について多角的な分析と深い考察が遅れている。本研究では、日本の国際担当上級管理職の専門性の同定およびその職位への採用とキャリア形成の仕組みについて、実践と研究で他をリードする米国との国際比較をおこなう。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、日本の大学国際化を推進する上級管理職のキャリア形成について、実証データに基づき課題を分析することである。これにより、急速に変化する大学国際化の今後の展開に対して具体的な大学マネジメントモデルを提示することを狙いとしている。特に対象とするのは、大学国際化を先導する立場にある副学長などの国際担当上級管理職である。 先行研究から、国際担当上級管理職は国際化を先導する重責を担いながらも、その職位に求められる専門性や、それを育み発揮するためのキャリア構築のあり方については、多角的な分析が遅れており、今後研究を進めるべき重点領域であることが分かった。そのため本研究では、日本の国際担当上級管理職の専門性の同定、およびその職位への採用とキャリア形成の仕組みについて、調査分析により考察をおこなうこととした。 2023年度は研究計画の初年度にあたり、まず研究実施計画の通り文献調査を中心に進めた。また、国内の国際担当上級管理職経験者のインタビューデータの分析を進め、ジョブ・クラフティングの理論枠組みを用いて大学国際化マネジメントを担った人々の当時の仕事の進め方やこの業務の学内外での認識のされ方からみた大学国際化マネジメント職の意義、そして職業アイデンティティの形成などについての知見を得ることができた。さらに、米国の国際担当上級管理職協会であるAIEAにおいてヒアリングを実施し、コロナ禍を経た米国の国際担当上級管理職の所掌事項や新たに生じた課題などについて、実践者から最新の情報を得ることができた。これらの成果は2024年度以降の各種調査や学会および論文発表につながる資料となった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初研究計画に記した2023年度の計画は文献調査および国内インタビュー調査であった。文献調査については、大学国際化マネジメント、国際担当上級管理職、プロフェッショナリズムについて先行研究を把握するため高等教育マネジメントや経営学等の領域から、研究枠組み形成のためジョブ・クラフティング、ワーク・エンゲージメント、仕事の意味論などについて組織心理学、社会心理学、ポジティブ心理学等の領域から、またインタビュー調査手法の最新知見を得るため質的研究の領域から文献蓄積を進めた。そして国内インタビューについては、蓄積したデータに対して第一段階となる基礎分析に着手し、上記文献調査によって得た研究枠組みの着想を得ることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は国内学会発表、論文投稿、海外調査を予定している。海外調査では、国際担当上級管理職のプロファイルや所掌範囲などの日米比較に有益となる米国のSenior International Officers調査結果と日本で本研究がおこなう調査との比較を主におこなう。海外調査と国際シンポジウムについては、その両立が可能かどうかは予算を鑑みて調整する予定である。
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