Project/Area Number |
23K02213
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09020:Sociology of education-related
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Research Institution | Fukuoka University of Education |
Principal Investigator |
林嵜 和彦 福岡教育大学, 教育学部, 准教授 (10410531)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前馬 優策 広島経済大学, 教養教育部, 准教授 (00632738)
若槻 健 関西大学, 文学部, 教授 (40421276)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 同和教育 / ライフヒストリー / 同和教育推進校 / 力のある先生 / 部落解放 / 全国同和教育推進協議会 / 人権教育 / 被差別部落 / 部落解放教育 / 部落出身者 / 同和地区 |
Outline of Research at the Start |
本研究の問いは、同和教育とはどのような実践であり教育運動だったのか、というものである。この問いに接近するため、同和教育にかかわる「名物先生」のライフヒストリーを収集・記述し、ライフヒストリーを中心として教育運動史の解明・記述をおこなう。つまり、いわゆる伝記のスタイルでそれぞれの教師たちの生を描いていく。その生を描くなかで、当時の時代背景や資料の裏づけ等をおこない教育運動史について開示する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の問いは、同和教育とはどのような実践であり教育運動だったのか、というものである。この問いに接近するため、同和教育にかかわる「名物先生」のライフヒストリーを収集・記述し、ライフヒストリーを中心として教育運動史の解明・記述をおこなう。つまり、いわゆる伝記のスタイルでそれぞれの教師たちの生を描いていく。その生を描くなかで、当時の時代背景や資料の裏づけ等をおこない教育運動史について開 示する予定である。 初年度の今年は、研究組織をたちあげ役割分担をおこなった。そして70代、80代の元教師3人に合計7回のインタビューをおこなった。1人については4度にわたってその生涯と教師生活を仔細にきくことができた。幼少期、青年時代、大学卒業後をへて、教員になるまで、最初の赴任校での衝撃的な出来事、次の市内でももっとも困難であるといわれた学校で、担任・主任としてつとめた時代、次の新しく作った夢の実現としての学校、さらに退職後のかかわり等と段階をおって聞き取りをすることができた。ただ、まだその膨大な記録をまとめるにはいたっていない。 他方で、口承の裏付のための資料収集は徐々にすすんできた。だが限定された地域や時代のため正確な裏付けがとれないこともあり、本人だけではなく旧同僚などに証言や補足のためのインタビューをすることも必要となってくると思われる。 2年目を本格的な実査の年度とすれば、7回のインタビューを通じて見通しをつけることは初年度にできたと思われる。またプロジェクトの広報と調査協力者へのアプローチのため、全国大学同和教育研究協議会のシンポジウムを共催、そして、映画「かば」上映会もおこなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ひとりの聞き取りにかかる時間と手間が予想以上にかかることがわかり、予想よりも多くの人数にアプローチできていない。
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Strategy for Future Research Activity |
たくさんの人数にききとりをすることは困難であることがわかったため、70代以上にフォーカスして、聞き取りをすすめていく。そして今年中にはアプローチする調査協力者を二桁にのせたいと計画している。
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