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A Historical Study of Child Labor in Mexico

Research Project

Project/Area Number 23K02231
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeMulti-year Fund
Section一般
Review Section Basic Section 09030:Childhood and nursery/pre-school education-related
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

青木 利夫  広島大学, 人間社会科学研究科(総), 教授 (40304365)

Project Period (FY) 2023-04-01 – 2027-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2026: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2025: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Keywordsメキシコ / 子ども / 貧困 / 児童労働 / 路上生活
Outline of Research at the Start

本研究は、20世紀前半のメキシコにおいて、就学と労働とのはざまに生きる子どもやその家族の生活実態について、子どもの労働に焦点をあてて明らかにすることを目的とする。急速に近代化が進み貧富の格差が拡大するこの時代、就学年齢にある子どもたちのなかには、家計を助けるため、みずから生きるために労働せざるを得ない者が多かった。本研究では、こうした子どもたちがどのような環境のなか労働に従事していたのか、労働をどのようにとらえていたのか、メキシコの関係機関で収集する資料や文献をもとに、その労働実態を解明し、近代国家建設をめざす政府が、貧困のなかで働く子どもたちにどのような対策を施していたのかを検討する。

Outline of Annual Research Achievements

研究期間の初年度として本年度は、はじめにメキシコの児童労働に関する政策についての先行研究の整理をおこなった。メキシコにおいては、20世紀はじめには児童労働に対する制限が課されるようになり、世界的な児童労働の禁止の潮流が強まるなかで、それにやや遅れながらも徐々に児童労働を禁止する制度が確立していった。しかしその一方で、歴史的には、子どもの労働が家計の支えとなったり、子どもが自立するための訓練となっているといった一定の意義を子どもの労働のなかに見出すことも多く、メキシコにおいては児童労働の全面禁止にはやや消極的とも思える傾向があることが明らかとなった。
先行研究および文献資料の調査に加え、メキシコ国立人類学歴史学研究所に保管されている写真の調査収集もあわせておこなった。同研究所には、20世紀前半に撮影された働く子どもたちの写真が数多く残されている。それらの写真からは、菓子、果物、花、マッチ、新聞などの商品の販売、靴磨き、荷物運びなど路上で働く子どもたち、あるいは工場で作業をする子どもたちの様子をうかがうことができる。
また、本年度は歴史研究を踏まえて、現在にいたるメキシコの子どもの労働状況について検討するため、文献資料の調査収集に加え、メキシコ・シティにおいて貧困家庭の子どもたちの学習や生活の支援をおこなっているNGO団体に対する聴き取り調査もおこなった。その結果、現在においてもなお、貧困家庭においては子どもの労働が家族の生存戦略の一部となっており、子どもが働くことは、とくに貧困家庭にとって重要な役割を果たしているということが確認できた。さらに、メキシコでの資料調査において入手した資料から、子どもが大人とともにおこなう労働のなかで、地域において生きていくための知識や技術を身につけていくという考えが今も続いていることがわかった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

本年度は、本研究課題のテーマに関わる先行研究の整理、文献資料や写真の調査収集をおこなった。また、メキシコでの調査において、文献資料だけではなく、計画当初は予定していなかったNGO団体の代表に聴き取り調査をおこなうことができた。その結果、貧困家庭の子どもに対する学習や生活の支援の現状について知ることができた。こうした調査から必要な資料や情報の一部を入手することはできたが、調査期間が限られていたこともあり、かならずしも十分な資料を収集することができたとはいえず、次年度の課題となった。また、今年度に発表した学術論文においては、本年度の研究成果の一部についてしか言及することができなかった。

Strategy for Future Research Activity

次年度は、メキシコの関係機関における文献資料や写真の調査収集に費やす期間を今年度よりも長くとることが可能になることから、本年度の現地調査では十分にできなかった資料の調査収集に力を入れる。とくに、児童労働に関する制度、貧困家庭の子どもを支援する公的機関や民間団体、働く子どもたちの実態に関する資料を中心に調査する予定である。そして、すでに手元にある資料と合わせて入手した資料の分析をおこない、それをもとにした学術論文の執筆を進める。また、次年度に開催が予定されている国際コロキアムにおいて、これまでの研究成果の一部を口頭で発表する予定となっている。

Report

(1 results)
  • 2023 Research-status Report
  • Research Products

    (2 results)

All 2024 2023

All Presentation (1 results) Book (1 results)

  • [Presentation] 公教育に組み込まれる共同体知-二言語文化間教育(EIB)を中心に2023

    • Author(s)
      青木利夫
    • Organizer
      日本ラテンアメリカ学会
    • Related Report
      2023 Research-status Report
  • [Book] 「今」に意味を与えるために-近現代のメキシコにおける歴史遺産の資源化に関する考察2024

    • Author(s)
      大越翼、嘉幡茂、小林貴徳、青木利夫、渡辺裕木、井上幸孝
    • Total Pages
      101
    • Publisher
      京都外国語大学ラテンアメリカ研究センター
    • Related Report
      2023 Research-status Report

URL: 

Published: 2023-04-13   Modified: 2024-12-25  

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