Project/Area Number |
23K02235
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09030:Childhood and nursery/pre-school education-related
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Research Institution | Sapporo International University |
Principal Investigator |
品川 ひろみ 札幌国際大学, 人文学部, 教授 (80389650)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2026: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2025: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2024: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
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Keywords | 保護者支援 / 子育て支援 / 相談記録 / 保育のITC活用 / 保育の質向上 / タブレット / ITC活用 |
Outline of Research at the Start |
本研究では保育相談で利用するためのタブレットに記録するアプリケーション(テンプレート)開発し、保育者がそれを活用できるようにする。テンプレートの開発には、保育所において子どもの発達課題としてどのような事があるか、視覚的に記録する場合どのようなWordやイラストがあれば表現できるかについて、保育者に調査をすることを第1段階とする。 次の段階としては、それをもとにテンプレートの作成にあたる。テンプレートの作成についてはアプリケーション開発会社に依頼する。その準備をしたうえで、保育現場に実際に使用してもらう予定である。使用後には保護者、保育者双方への調査を行いその効果について検証する。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は保育機関における保護者面談や相談の現状を明らかにするために、アンケート調査の実施を行った。調査は札幌市子ども未来局と札幌私立保育連盟の協力を得ておこなった。対象園は私立保育連盟11施設196名、札幌市19施設399名を対象とした。 これら2つの期間に対する調査については、私立保育連盟は2024年1月に、札幌市は年度をまたいただ5月に実施した。アンケートの内容は、保護者どの相談の現状や相談記録の活用、保護者相談で心がけていること相談の内容についてである。本調査に対する結果については、集計し分析したのちに対象園にお返しするとともに、相談記録のアプリ制作に生かして行く。 相談記録アプリの開発については、本研究の目的を整理し、アプリ開発を行っている会社5社ほどに対してメールで照会をした。その後メールでのやりとり及び、対面での打合せを行い、そのうちの1社に依頼することとした。今後は相談記録アプリの開発をすすめ、8月には完成させる予定である。また相談記録アプリに使用するイラストについて、アマチュアのイラストレーターに発注し、すでに納品されている。本アプリケーションでは、保護者と保育者との面談をより効果的なものにするため、子どもの成長記録をイメージしたテンプレートを用いながら、保護者の話を引き出すとともに、話をした内容をデジタルで記録していくものである。特に相談記録という個人情報を扱うことで、保管方法について強固で安定したセキュリティが必要であり、開発にはその部分も含まれている。 実際の運用については、アプリが完成した2024年9月に、3園を目途にして半年ほど試行する。その際には記録アプリの安定的な活用について検討するとともに、記録アプリを活用した相談が、通常の相談と比較したどのような効果があるのかについてアンケートおよび面接で明らかにしたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の予定では、2023年度に相談記録アプリの開発が終了する予定であったが、開発会社の選定に思いのほか時間がかかった。特にアプリケーションの内容ばかりでなく、記録の保管についてどのようにするかについては、打合せをすすめるなかで重要であることが明らかになり、それを含めての開発であることが選定が遅れた理由の一つである。 ただしそれ以外の部分については、非常に順調にすすんでいる。アプリ制作に必要なコンテンツであるテンプレートやスタンプのイラストは、アマチュアのイラストレーターに依頼し、既に納品されている。 また自治体や関係機関への説明や調査への協力が得られ、調査の1つとして予定していたアンケートは今年度に依頼(一部実施)することができている。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は8月を目途に相談記録アプリの開発が完成する予定である。その後は制作会社とのやり取りを経て、9月より研究協力園を3園にしぼり、実際に相談記録アプリを活用してもらう。その際には活用のしやすさや効果について、明らかにしていく。特に記録した内容を補完するシステムがスムーズに運用されるかについても慎重に検討していく。年度末にはそれらについて改善を加え、2025年度には希望する20園程度に対象を広げ、相談記録アプリを活用してもらう計画をしている。
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