Project/Area Number |
23K02303
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09030:Childhood and nursery/pre-school education-related
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Research Institution | Shiraumegakuen College |
Principal Investigator |
長井 覚子 (大沼覚子) 白梅学園短期大学, 保育科, 准教授 (60609923)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2025: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
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Keywords | 領域「音楽リズム」 / 領域「表現」 / 音楽教育史 / 保育史 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、領域「音楽リズム」時代(1956年頃~1989年頃)における音楽活動の内容と特質を明らかにすることを通して、6領域時代における音楽活動実践史を再検討することを目的とする。具体的にはまず、桐朋幼稚園や白梅学園大学附属白梅幼稚園等に焦点をあてた実践事例の検討を行い、その歴史的意義を明らかにする。次いで、当時の保育雑誌や当時活躍した音楽教育関係者の言説分析等を通して領域「音楽リズム」の内容及び指導法をめぐる課題を明らかにする。最後に総括として、領域「音楽リズム」の歴史的評価の再検討に向けた展望と課題を明らかにする。これらの研究成果については学会や論文、報告書等において公表する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、領域「音楽リズム」時代(1956年頃~1989年頃)における音楽活動について、その内容と特質及び成果と課題を明らかにすることを通して、戦後保育、特に6領域時代における音楽活動実践史を再検討することを目的としている。初年度となる2023年度は下記の通り、具体的な事例の検討を進めた。
1.大場牧夫と桐朋幼稚園における実践研究の展開過程とその歴史的意義の解明:国会図書館及び桐朋幼稚園等において資料収集を行う他、元桐朋幼稚園教諭(1名)への聞き取り調査を実施した。成果公表としては、日本保育学会第76回大会ポスター発表において、創設から1960年代における音楽活動の特色を明らかにした。ここでは、①当時の一般的な活動のあり方に対して課題意識をもち、その課題解決に向けた内容・方法が提示されたこと、②子どもの主体的な活動をめざした理念等をもっていたこと、③当時の音楽教育界の最新動向にも触れながらも、内容を取捨選択の上、模索を続けていったことが明らかになった。
2.わらべうた保育運動の展開と白梅学園大学附属白梅幼稚園等が果たした役割の解明:国会図書館等において資料収集を行う他、すでに実施している元白梅幼稚園教諭(2名)への聞き取り調査結果をふまえて検討を進めた。成果公表としては、日本音楽教育学会第54回大会口頭発表において、①白梅幼稚園におけるわらべうた導入の経緯と展開過程について明らかにした。ここでは、白梅幼稚園においては、当時一般的であった保育における音楽活動のあり方への疑問や課題意識が、結果的にわらべうたを用いた実践へと繋がったこと、②羽仁協子を中心に研究を進めながら、徐々に園としての実践の形をつくっていったこと、③サークルや研究会を通した情報交換、成果報告によって徐々に全国的に保育におけるわらべうた実践が広がっていったのではないか、といった点を指摘した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
国会図書館及び桐朋幼稚園における資料収集、聞き取り調査の実施(1名)、学会における成果公表(2本)を実施するなど、おおむね当初の計画通りに研究を遂行することができた。一方で研究活動として資料収集に偏りがあったため、2024年度はさらなる資料分析を進めていきたい。また、聞き取り調査についても対象者を増やしていきたい。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は多くの資料・データを収集することができたが、整理や分析作業の進捗にやや遅れが見られた。2024年度は2023年度にできなかった研究補助者の雇用等を通して資料整理や分析を進めていく。また、聞き取り調査についても対象者を増やしていきたい。
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