Project/Area Number |
23K02317
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09030:Childhood and nursery/pre-school education-related
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Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
安藤 朗子 日本女子大学, 家政学部, 准教授 (50780433)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平田 倫生 日本女子大学, 家政学部, 教授 (60769636)
祓川 摩有 聖徳大学, 教育学部, 准教授 (70710200)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2025: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
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Keywords | 極低出生体重児(VLBW児) / 保育所生活 / 発育・発達 / 個別的な対応 / 他機関との連携 / 極低出生体重児 / 発達 / 保健・医療 / 栄養 |
Outline of Research at the Start |
本研究代表者らが20年ほど前に行った調査によると、保育所に入所している極低出生体重児は、特に幼児期前半においては発育・発達に遅延や偏り等がみられ、保育においてさまざまな個別の配慮や対応が求められ、育児の不安や困難感を抱く保護者への支援も重要であることが明らかにされた。 本研究は、極低出生体重児の保育所(以下、認定こども園も含む)生活について、全国規模の調査を行い、発達、保健・医療、栄養等の多角的な側面から現状を把握するとともに、問題点を明らかにし、保育所における極低出生体重児とその担当保育士、及び保護者にとって必要な支援を検討し、支援モデルの構築をめざすものである。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、保育所に入所している極低出生体重児(Very Low Birth Weight:VLBW児)の保育所生活の実態を明らかにし、VLBW児の支援モデルの構築を目指すものである。 2023年度は、1)質問紙調査項目の検討と作成、2)質問紙調査対象保育所のサンプリング、3)質問紙調査の実施を行った。 1)質問紙調査項目の検討と作成:保育所生活状況を多角的に把握することを目指して、発達臨床心理学、小児医学、小児栄養学の立場から項目を検討した。主な項目は、①対象児の属性、②入所時の発育・発達状況、③調査時点の発育・発達状況、④個別的な対応と必要性、⑤食事に関する項目、⑥他機関との連携、⑦小さく生まれた子どもの保育の困難な点などである。自記式質問紙である。 2)対象保育所のサンプリング:子ども・子育て支援情報公表システムWAM NET(独立行政法人 福祉医療機構「ここdeサーチ」2020)を基に、全国47都道府県庁所在地(東京都特別区を含む)、及び他の政令指定都市、中核市の保育所(含む認定こども園)を公・私立各10か所、合計2,500保育所を抽出した。なお、抽出の際には、0~5歳児が入所しており、収容人数の多い順に選定した。 3)調査の実施:2023年11月中旬~2024年1月15日に質問紙を送付し、VLBW児が入所している場合に、担当保育士が回答し、返信封筒にて返送してもらう方法で回収した。しかし、VLBW児はいないという返信が多かったため、東京都特別区に対し再度調査依頼を行った(2024年1月下旬~3月初旬)。その際、VLBW児の有無についての質問を追加し、入所していない場合も返信を依頼した。現在回収された回答のデータ入力及び点検作業をしているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の2023年度の研究計画は、1)質問紙調査項目の検討と作成、2)質問紙調査対象保育所のサンプリング、3)質問紙調査の実施であったが、現在までのところその計画通りに進められた。 ただし、調査の回収状況から、VLBW児の入所する保育所が想定外に少ない印象であったため、東京都の特別区に対し再調査依頼を行った。今後実施予定のインタビュー調査をより充実させたいと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、主に次の2点を実施する予定である。 1)質問紙調査結果の分析・考察:VLBW児の保育所生活の現状の分析を行うとともに、2001年に実施した同様の保育所調査の結果との比較分析を行う。分析は、SPSS分析ソフト等を利用して統計処理を行うとともに、自由記述については、カテゴリー分析などによる質的分析を行う。 2)インタビュー調査の実施と分析・考察:調査対象の保育所の中で、協力可能な保育所へのインタビュー調査を実施し、インタビュー調査結果の分析を行う。インタビュー内容は、質問紙調査結果を踏まえ、さらに必要とされる情報の精査を行った上で、インタビューガイドを作成し実施する。インタビュー調査を行う際には、保育所での生活状況を観察するなど、保育環境(人的、物的)等を含めた現状の把握に努めたい。
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