小学校算数科におけるメタファー思考に焦点を当てた活動の展開に関する実践研究
Project/Area Number |
23K02384
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09040:Education on school subjects and primary/secondary education-related
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
小泉 健輔 群馬大学, 共同教育学部, 講師 (70709063)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
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Keywords | メタファー思考 / メタファー / 数学教育 / 教科教育学 / 算数・数学科の授業 / 学習指導 |
Outline of Research at the Start |
多様性と包摂性のある社会の実現に向けた学校教育,というテーマにおいて,算数・数学科においては「どの子も個性を存分に発揮する」ことが難しい面もある.本研究では,メタファー思考に焦点を当てた学習活動のデザインという新たな視点から,児童生徒の多様性が生きるとともに,それによって,より深く,より豊かに学ぶことのできるような学習活動を開発することを目指している. 本研究の目的は,小学校算数科におけるメタファー思考に焦点を当てた学習活動をデザインし,複数の授業実践を通して,その有効性と課題について事例的に明らかにすることである.
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,小学校算数科におけるメタファー思考に焦点を当てた学習活動をデザインし,複数の授業実践を通して,その有効性と課題について事例的に明らかにすることである.今年度は,第5学年における授業(以下,事例1と呼ぶ)を実践し,その分析・考察を行った. 教師がメタファーを活用して説明を行う場合には,教師が表現し子どもがよむといった関係となる.それに対して本研究の構想の根幹は,子どもが表現する側にもよむ側にもなるといった関係にも可能性を広げている点にある.実践の評価においては,表現する側の児童/よむ側の児童の双方への影響に着目する必要がある.事例1を通して,大きく以下の2点を事例的に明らかにすることができた. 1点目は,具体化や例示だけでは理解できなかったという意識の児童に関して,他者のメタファーのおかげで理解に向かえたといった肯定的な記述がみられたことである.数・量・図形とその関係が保持されている具体化や例示だけでは理解しきれない子にとっても有効なアプローチとなり得る可能性が示唆される.2点目は,具体化や例示だけでも理解できたという意識の児童に関して,メタファー思考すること自体に価値があるという肯定的な記述と,メタファーを使用する際の留意点に関わる記述がみられたことである.具体的には,①他者に説明する上でメタファーがよい方法になり得ること,②自分とは異なるメタファーがきっかけになり理解が深まること,③メタファーはある一つの側面のみが強調されてしまうので注意する必要があることである.メタファー思考を試みた児童にとって,少なくともこれら3つの意味で有効な学習になる可能性が示唆された.上記2点については,いずれも,数・量・図形とその関係に関わらない事象からベースをもってきた効果が反映されており,数学教育においてメタファー思考に焦点を当てた活動を取り入れる意義にあたるものである.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の実施に際しては,題材,学年,教科内/教科横断など,多様なバリエーションが想定される.今回は,小学校算数科の授業に限定した上で,研究協力者の担当学年に応じて題材を吟味しながら,最初の2年間において,授業を計4回実施するという計画を立てている. そのうち,1回の授業実践(以下,事例1と呼ぶ)及びその分析・考察を1年目に行うという計画を立てており,当初の計画通りに順調に進行している.
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Strategy for Future Research Activity |
残る3回の授業実践に関しては,事例1の成果と課題を明確にした上で,今後,学習活動のデザインを再検討する必要がある.また,1年目の検討を踏まえて,2年目に実現可能な範囲内で,どのような題材を取り上げ,授業として具体化していくことができるかを検討する必要がある. また,事例1に関する成果展開として,学会誌への投稿の準備を進めており,2年目に投稿を行う予定である.
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)