Project/Area Number |
23K02390
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09040:Education on school subjects and primary/secondary education-related
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
川崎 弘作 岡山大学, 教育学域, 准教授 (80710805)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
雲財 寛 東海大学, 児童教育学部, 特任講師 (00806838)
中村 大輝 宮崎大学, 教育学部, 講師 (90839094)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2026: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2025: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 知的謙虚さ / モデリング / 人間性 |
Outline of Research at the Start |
知的謙虚さ(intellectual humility)とは,「自分の知的誤りを恐れずに自覚すること」であり,近年,哲学や心理学においてその研究が着手されてきている概念である。しかしながら,知的謙虚さについては,教科教育の文脈における研究が蓄積されていない。このため,本研究では,この知的謙虚さを教科教育,とりわけ理科教育の文脈で捉え直し,その意義・評価・育成に関する理論的,実践的基盤を構築することを目指している。そして,これらの各種理論的,実践的基盤に基づき,小学校理科における知的謙虚さの育成方法を考案することを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は理科における知的謙虚さの育成方法を考案することである。本年度は,小学校及び中学校において知的謙虚さ育成のための学習指導法を考案し,その効果を検証した。 具体的には,生命領域の探究の特徴として「全体と部分」に基づき学習を展開すること,その学習を実現するためにモデリングによる学習を行うことの2点に着目した学習指導法に基づき,実践を行った。その結果,小学校の実践においては,知的謙虚さの育成に有効であることを支持するデータを得ることができなかった。これについて,先行研究において,知的謙虚さの育成は小学生よりも中学生の方が有効である可能性が示唆されている。このため,中学校において,小学校における実践と同様の実践を行った。その結果,知的謙虚さの育成に有効であることを支持するデータが得られた。 また,次年度に向けて,知的謙虚さの発達に関する調査(3年計画)をスタートさせるとともに,地球領域の実践に向けた構想も行った。具体的には,前者については,小学4年生,中学1年生の児童,生徒へ調査を行い,今後半年毎に継続的に同様の調査を行うことで,その変容を分析する予定である。後者については,地球領域の探究の特徴である確率的規則性を追究する学習指導法の考案を行った。中学校2年「天気の変化」において,様々な要因をもとに天気を予測する活動を行う中で天気は確率的にしか予測することができないことを生徒が実感することを通して知的謙虚さが育成されると考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
2年目以降に実施予定であった実践を行うことができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の計画通りに実施する。 知的謙虚さの発達に関する調査の継続,構想した学習指導の実践等を行う予定である。
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