Project/Area Number |
23K02423
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09040:Education on school subjects and primary/secondary education-related
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Research Institution | Kochi Gakuen University |
Principal Investigator |
吉村 斉 高知学園大学, 健康科学部, 教授 (20310899)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2026: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2025: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
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Keywords | 部活動 / 自己表現 / セルフ・コンパッション / 所属感 / 中学生 |
Outline of Research at the Start |
学校再編や部活動の地域移行に伴う環境の変化が展開される中、生徒の所属感の維持や自己表現しやすい環境づくりが重要になる。そこで、所属集団への所属感を保証する自己表現の育成を社会へ還元するためには、セルフ・コンパッションの類型化を行うことで「過度に自己批判せず、つらいことを他者との共通性と捉え、困難をバランスよく捉える」水準を切り開くことが有効となり、学術面からの貢献が期待できる。さらに、学校再編を検討する過程で、特に閉鎖的になりやすい中学生の自己表現を引き出して、新しい環境での部活動へ円滑に適応できるよう応用することができれば、学校適応に加えて地域再生や地方創生への波及効果も期待される。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度には、5つの中学校(公立4校、私立1校)で調査を実施した。実施にあたっては、前年度までに内諾を得ていた学校へ正式な依頼を行うために、細部に関わる説明を行った。学校側の意見も踏まえ、研究目的を逸脱しない程度の修正等にも対応し、各校へ複数回足を運んで準備を進めた。 最終的な準備が整った後、所属機関における研究倫理審査の承認を得、2023年10月から12月にかけて質問紙による調査と面接調査を実施した。なお、実施にあたっては、担当してくださる教員向けの実施方法についても校長先生や教頭先生に説明して周知していただいた。調査票の回収後はデータ分析を行い、2024年度からの研究発表に向けてさらなる分析を進めている。また、面接についても、生徒の負担が重くならないよう、3日間にわけて11名を対象に実施した。各校と公立中学校4校が位置する教育委員会には結果のフィードバックを行い、学校現場での実情とデータとの関連や違いについて意見交換も行った。 他方、部活動に関わる動向にも変化があり、地域移行の推進とそこでの実践例などに関する情報収集の機会も増えてきた。さらに、所属感や自己表現、セルフ・コンパッションとそれにかかわる研究動向も把握するため、12月から3月にかけては学会が企画するセミナーや研究大会に参加して情報収集を行った(オンラインも参加含む)。 以上の取り組みを踏まえ、2024年度からは研究成果の公表を本格的に行うよう、分析と考察を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画通りに調査が実施され、データ収集を行うことができた。調査に協力してくださった中学校や教育委員会にも研究の意義を理解していただき、今後も進めやすい関係にあると感じられる。 また、部活動に関する動向の変化が著しい1年であり、情報収集を予定以上に強化した。さまざまな学会でも本研究に重要と思われるテーマを取り上げたセミナーなどが開催され、今後の考察にも有益な情報を収集することができたと思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度には、当初からの計画に基づき、積極的に学会発表を行っていく。現在分析を行っている研究成果については、8月から9月にかけて複数の学会で発表し、論文にまとめる予定である。なお、研究成果の進捗状況によっては、さらに学会発表の機会と論文作成を増やすことも計画している。また、第33回国際心理学会議(2020年度に予定されていたが、新型コロナ感染防止によって翌年オンラインとなったチェコ共和国・プラハにて開催)に参加して、さらに国際的な視点より情報を収集を行う。
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