Project/Area Number |
23K02451
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09040:Education on school subjects and primary/secondary education-related
|
Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
吉澤 恭子 秋田大学, 教育文化学部, 教授 (40594354)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2026: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
|
Keywords | 音楽専科教員 / 教科担任制 / 小学校音楽科 / メチエ / パリ市 / 小学校音楽専科 |
Outline of Research at the Start |
パリ市の小学校には市が採用し、市独自の初期教育を受けた音楽の専科教員が配置されている。専科教員はクラス担任をもたず、小学生の「音楽」の授業実践を中心とした「専門職」に従事する。本研究はパリ市の小学校音楽専科教員を対象とし ① 専門職の基礎・基盤:年間授業計画と実践の実態 ② デジタル・ツールへの対峙:デジタル教材配信制度と活用の実態 ③ 音楽科とカリキュラム・マネジメント:芸術文化施設・団体・芸術家等が提供する学校教育支援事業の活用や教育チーム(クラス担任、専科教員、芸術家等)との連携・協働に関する実態調査 を行い、専門職としての働き方とメチエ(仕事・専門性・職能)を明らかにする。
|
Outline of Annual Research Achievements |
パリ市の小学校には市が採用し、市独自の初期教育を受けた「音楽」の専科教員が配置されている。専科教員はクラス担任をもたず、市の小学生の音楽の授業実践を中心とした専門職に従事している。この専門職とは、一体どのようなものなのか。パリ市の小学校音楽専科教員にはどのような資質・能力・専門性が必要とされているのか、また専門職としての働き方において、制度上どのような特徴がみられるのか。 地方公務員である小学校音楽専科教員のメチエ(仕事・専門性・職能)を総合的に考察していくための第一歩として、本年度は公文書を中心とする基盤研究を軸としつつ、現地調査にも着手した。主に、以下3つの調査・研究に取り組んだ。 (1)近年実施されたパリ市の小学校音楽専科教員採用試験の募集要項、試験問題、審査報告書等の読解と考察。 (2)地方公務員としての身分・勤務条件・給与・職務等に関する資料収集。 (3)2023年12月に、パリ5区に位置する小学校(2校)において現地調査を開始した。2つの小学校を行き来するパリ市の音楽専科教員1名を調査の対象とし、主に音楽の授業実践をめぐる働き方に焦点をあてた。具体的な調査項目は、週の音楽科の授業時数、時間割の設定状況および勤務校間での時間割の調整方法、年間の授業計画と実践内容、音楽科とカリキュラム・マネジメントの観点から見た芸術文化施設・団体・芸術家等が提供する学校教育支援事業(「芸術実践・芸術史」に関わるプログラム)の活用状況等である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
基盤研究に不可欠な公文書や必要な文献・資料等を入手できたこと、またコロナ禍の影響や規制を受けずに、現地での調査を開始できたことによる。
|
Strategy for Future Research Activity |
基盤研究を重視すること、今後も現地調査を継続的に実施していくことが不可欠である。様々な情報の整理とそれらの考察をふまえた上で、研究発表の機会を設け、研究成果を発信していく準備を整えていく。研究成果については、学術雑誌等において徐々に公開していく予定である。
|