Project/Area Number |
23K02456
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09040:Education on school subjects and primary/secondary education-related
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Research Institution | Aichi University of Education |
Principal Investigator |
中野 真志 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (90314062)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 智 愛知淑徳大学, 文学部, 准教授 (00619306)
西野 雄一郎 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (00850398)
金津 琢哉 東海学園大学, 教育学部, 教授 (20633522)
薄田 太一 和光大学, 現代人間学部, 准教授 (40961967)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 生活科 / 知性と社会性と情動 / SEL / DAP / プロジェクト・アプローチ / サービス・ラーニング |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、認知的能力及び非認知的能力に関する国内外の心理学と教育学の研究成果についての考察を踏まえた上で、生活科における知性と社会性と情動の学習に関する理論的・実践的な研究を行うことである。人格の認知的側面と非認知的側面は不可分であり、教育活動を通して、子供たちの認知的能力と非認知的能力を調和的に育成することが極めて重要である。特に、小学校教育課程における生活科は、遊びや生活を通して総合的に学習する幼児教育と各教科等の学習が中心となる小学校教育の結節点にあり、具体的な活動や体験を通して発揮され育成される知性と社会性と情動を一体として調和的に育成していくことが期待される。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、「生活科における知性とは何か。また知性はどのように習得されるのか。」及び「生活科における知性と社会性と情動はどのような関係にあるのか。」という学術的な問題に関して、アメリカにおける「社会性と情動の学習」(SEL)、プロジェクト・アプローチ、および、乳幼児期の発達にふさわしい教育実践(Developmentally Appropriate Practice in Early Childhood Programs)だけでなく、イタリアのレッジョエミリア市の幼児教育の理論と実践に関する文献も収集し、それらを翻訳して分析と考察を行った。SELに関しては、小学校段階の代表的なプログラムとして、Caring School Community(CSC)、 Promoting Alternative Thinking Strategies(PATH)、Positive Action(AP)、Responsive Classroom(RC)等があることが明らかとなった。 プロジェクト・アプローチに関しては、レッジョエミリア市における幼児教育の理論と実践を参考にしながら、幼児教育だけでなく小学校教育までも射程にいれた理論研究と実践研究が積極的に推進されていることが明らかとなった。従って、それらを生活科における知性と社会性と情動の調和的育成に応用可能であるかどうかの検討を試みた。 加えて、本研究では生活科の学習活動における知性と社会性と情動の関係を解明することを目指しているため、奈良女子大学附属小学校及び富山市立堀川小学校を訪問して、この理論的枠組みと授業実践を参考にいくつかの授業実践を分析・考察した。そして、両小学校における研究対象となる教員と学級のいくつかの候補を見出すことができた。今後も両小学校を継続して訪問しながら、研究協力者を得る予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究に関する情報及び文献の収集、文献の翻訳は概ね順調に進んでいる。また、富山市立堀川小学校と奈良女子大学附属小学校へ研究情報の収集と授業観察のために何度か訪問して、いくつかの授業実践を分析・考察することができた。また、本研究に関して協力を得ることが可能な教員と学級を見出すことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度で明らかとなった理論研究の成果を基に、「生活科において、どのように知性と社会性と情動を調和的に育成するのか。」という学術的な問題を解明し、「生活科における知性と社会性と情動の学習のモデルプランはどのようなものか。」という学術的な問題に取り組むために、2023度と同様、社会性と情動の学習」(SEL)、プロジェクト・アプローチ、および、乳幼児期の発達にふさわしい教育実践(DAP)、さらに、レッジョエミリア市の幼児教育の理論と実践に関する文献も収集し、それらを翻訳して分析と考察を行う。また、奈良女子大学附属小学校及び富山市立堀川小学校を訪問して授業実践を観察し、分析・考察する予定である。併せて、可能であれば、実践者と子供へのアンケート調査とインタビュー調査を行いたい。
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