Project/Area Number |
23K02482
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09040:Education on school subjects and primary/secondary education-related
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
荒巻 治美 佐賀大学, 教育学部, 准教授 (40315180)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 多文化音楽教育 / 米国 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、科研による前研究「米国カリフォルニア州における黎明期多文化音楽教育」の継続的発展的研究である。前研究では「黎明期」の本質について明らかにしたが、本研究では、その後、どのように展開したのか、多文化音楽教育に至る「基盤形成期」の本質を明らかにする。カリフォルニア州は、全米でも多文化教育に関する先進的地域である。「黎明期」では、多民族多人種の大量流入によりもたらされた社会構造の変化が、主流社会の音楽文化の中心であった音楽教育に変容を迫る状況が明らかになった。本研究では、それを踏まえて、現実に多文化音楽教育が実現されるに至る基盤となる理論や実践を発掘し考察する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、カリフォルニア州における基盤形成期多文化音楽教育について明らかにすることを目的としている。本研究は、それまでに取り組んできた一連の多文化音楽教育研究、つまり、「米国ワシントン州における多文化音楽教育の原理に関する研究」「米国西部地区における多文化音楽教育の形成過程に関する研究」「米国カリフォルニア州における黎明期多文化音楽教育の基盤に関する研究」を学術的背景としている。そのため、研究期間初年度にあたる本年度は、過年度から得られてきたこれらの研究成果が本研究に示唆するものについて整理・分析した。とりわけ、直接的に関わりのあるカリフォルニア州黎明期における多文化音楽教育研究の成果を再検討した。具体的には、当時の米国における教育的思潮と音楽教育の在り方を概観した上で、その多文化的性格の検討を行った。更には、カリフォルニア州、州内の郡や市などの各行政地区レベルにおける音楽教育資料の再確認を行った。その上で、これからの研究遂行に必要となる資料の存在を探索し、それを入手するための方法を探った。その結果、当時のカリフォルニア州の郡や市の提案した音楽教育課程や、州や市の選定している音楽教科書などの史料の存在を確認し、その一部を入手した。それらを多文化音楽教育研究の視点から、分類し、今後考察することになる。とりわけ音楽教科書については、独自の教育的方針のもとに具体的な教材曲が体系的に掲載されているため、教科書全体の編成方法を丁寧に明らかにする必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在まで概ね順調に進んでいる理由としては、以下の3点である。1)過年度の研究成果の確認を順調に行うことができたこと、2)それらを踏まえて資料探索を行った結果、該当資料の存在を確認し入手できたこと、3)それらを検討・分析し、更なる資料収集計画を策定できたこと。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度は、過年度の研究成果の確認と今後の研究計画の策定、資料の収集・分析が中心であった。今年度は、次のような計画で研究を推進する。1)昨年度新たに存在を確認した資料の収集計画を立てる。2)それに基づいて資料収集を行う。3)当該年度の成果の在り方と今度の研究遂行の在り方を検討する。
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