Development of a Diffractive Analysis Method in Mathematics Education Research: Through Classroom Analysis Using ICT
Project/Area Number |
23K02484
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09040:Education on school subjects and primary/secondary education-related
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
和田 信哉 鹿児島大学, 法文教育学域教育学系, 准教授 (60372471)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
影山 和也 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (60432283)
中川 裕之 東京理科大学, 理学部第一部数学科, 准教授 (00450156)
上ヶ谷 友佑 広島大学, 附属福山高等学校, 教諭 (80813071)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 数学教育 / エージェンシャル・リアリズム / 回折的方法論 / ICT / 回折的分析法 / 新唯物論 / 記号論 |
Outline of Research at the Start |
本研究は,近年着目されている回折的方法論に基づき,算数・数学授業において,子どもや教師だけでなくICT等の物質も含めた主体が縺れ合っている関係性を明らかにするために,記号論的方法論を拡張して数学教育研究における回折的分析法を開発することを目的としている。 具体的には,「表現-人間-指示対象」の関係性を捉える記号論的な方法を拡張し,数学教育研究における回折的分析法を開発していく。また,開発した回折的分析法に基づきICTを用いた算数・数学授業を分析し,縺れ合った関係性の変化からICTを用いた授業の新たな意義も見いだしていく。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,身体的活動が顕著ではない算数・数学授業において,子どもや教師だけでなくICT等の物質も含めたエージェンシーが縺れ合っている関係性を明らかにするために,記号論的方法論を拡張して数学教育研究における回折的分析法を開発することである。そのために令和5年度は,関連する資料を収集整理しながら,記号論的分析法を脱人間中心主義の観点から再検討することで回折的分析法の開発を目指した。具体的には,Baradのエージェンシャル・リアリズムを基盤としながら,これまでの共同研究で開発してきた存在論的な記号論的枠組みを再検討して回折的分析法を開発した。 1回目の会議では,Baradのエージェンシャル・リアリズムの概念を整理し,回折的分析法に向けた理論的検討を行った。その成果については,全国数学教育学会第58回研究発表会および日本科学教育学会第47回年会の口頭発表で報告した。 2回目の会議では,引き続きエージェンシャル・リアリズムの概念について,他の研究者の解釈も含めて整理し,反覆的パフォーマンスに着目する回折的分析法の大枠を構築した。 3回目の会議では,回折的分析法を用いて中学校第3学年の平方根の授業の分析を行い,同じ授業を記号論的分析法で分析した結果との対比を通して,非人間も含めたエージェンシーを特定できることや記号論的分析では否定的な側面として記述された場面がむしろ肯定的に記述されることなどの特徴について明らかにした。また,その成果を全国数学教育学会第59回研究発表会の口頭発表で報告した(2024年3月現在で投稿中)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
交付申請書に記載した令和5年度の研究実施計画と照らし合わせると,ほぼ計画通りに研究を進めることができた。したがって,「おおむね順調に進展している」と評価できる。
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Strategy for Future Research Activity |
令和6年度は実験授業を計画しているため,打合せやメール等を通してその構想,実施,分析がスムーズに行くように努めたい。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)