Project/Area Number |
23K02487
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09040:Education on school subjects and primary/secondary education-related
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Research Institution | Fukuyama City University |
Principal Investigator |
林原 慎 福山市立大学, 教育学部, 教授 (10615602)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2026: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2025: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2024: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | 社会情動的スキル / 総合的な学習の時間 / 探究 / コミュニティー・スクール |
Outline of Research at the Start |
本研究は、小中一貫のコミュニティー・スクールにおいて、「総合的な学習の時間(以下:「総合学習」)」で獲得される社会情動的スキルはどのように変容するのかについて経時的に調査することである。具体的には、まず、「総合学習」で獲得される社会情動的スキルの構造を因子分析により明らかにする。次に、探究的な学習を促すための授業改善を行う。これらの授業改善の効果を測定するために「総合学習」で獲得される社会情動的スキルを3年間に渡って経時的に測定する。さらに、フォーカス・グループ・インタビューによって、社会情動的スキルが向上した要因を質的に明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は,研究と基礎となる情報収集を行った。書籍,先行研究,関連学会,授業実践など社会情動的スキルの獲得を目指す教育の手法についての情報を集めた。特に,国際バカロレア教育実践校やインターナショナルスクールでの取り組みを参考とし,活用できると判断した。また,評価の基準として活用できる尺度として,OECDより社会情動的スキルに関する質問紙項目を入手することができた。社会情動的スキルに関する研究はある程度蓄積されてはいるものの,国内ではまだ十分な検討がされていないことから,今後も最新の研究を注視する必要がある。これまでにOECDの社会情動的スキルとパーソナリティ心理学におけるBig Fiveの関連についてまとめることができた。同時に,社会情動的スキルを向上させる授業の手立てとして,動画の活用や,シミュレーション教材の活用を考案することができた。総合的な学習の時間において,継続的に取り組むことができるよう,教材はある程度汎用性が高いものを想定している。そのため,予備的な調査を並行して行っている。今後は,それらの有効性を検証しつつ,改善し,経時的な変容を見取るために協力校への働きかけを行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
情報収集などの作業は着実に進んでいるが,以下の2点が理由で進捗がやや遅れている。1点目は,調査協力校との調整である。人事異動に伴って研究の基礎となる信頼関係の構築や研究の説明等でやや時間を要した。総合的な学習の時間で取り扱うテーマのうち,安全教育,防災教育,観光教育,地域産業などのめどはたったものの,具体的な教材開発はいずれも途中段階である。2点目は,学内業務が多忙となり,予定していた授業の開発や質問紙尺度の開発までに至っていないことである。2024年度前半をめどに業務環境を改善できると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き情報収集を行い,国内の動向や国際的な視点から最新の知見を得るように努める。また,授業実践を今後行いつつ,検証に必要な手立てを具体化していく。総合的な学習の時間で扱うテーマは絞られてきたので,それらを完成させることを優先する。また,社会情動的スキル尺度を完成させるとともに,予備調査を実施し,可能ならば学会での発表を行う。それらを同時並行で進めつつ,適宜,論文化への作業を進めていく予定である。
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