Project/Area Number |
23K02491
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09040:Education on school subjects and primary/secondary education-related
|
Research Institution | Kokushikan University |
Principal Investigator |
小野瀬 倫也 国士舘大学, 文学部, 教授 (00609761)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 寛之 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (30452832)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2026: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2025: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
|
Keywords | プリコンセプション / 教授・学習プロセスマップ / 素朴概念 / コミットメント / 理科授業デザイン / 手続き的知識 |
Outline of Research at the Start |
教師の教科指導力の高度化が社会から強く要請されている。一方、教師の世代交代が進むと同時に、教育に関わる様々な経験や知見の継承が課題となっている。真に子どもの学力向上に繋がる教員の指導力向上は我が国の喫緊の課題である。 本研究の目的は、「子ども自らによる科学的概念構築を目指し、手続き的知識を獲得するための授業デザインをすること」である。その成果は「理科教授・学習プロセスマップを用いた授業デザインガイド」として具体化する。教授デザインガイドの活用は、現職教員の理科授業デザイン、授業実践への支援である。そして同時に,教員養成課程での活用が可能である。即ち、次世代を担う教員の養成、育成に貢献する。
|
Outline of Annual Research Achievements |
教師に求められる教科指導力の高度化が社会から強く要請されている。一方、教員の世代交代が進むと同時に、教育に関わる様々な経験や知見の継承が課題となっている。真に子どもの学力向上に繋がる教員の指導力向上は我が国の喫緊の課題である。 本研究の目的は、「子ども自らによる科学的概念構築を目指し、手続き的知識を獲得するための授業デザインをすること」である。その成果は仮称「理科教授・学習プロセスマップを用いた授業デザインガイド」として具体化する。教授デザインガイドの活用は、現職教員の理科授業デザイン、授業実践の支援であると同時に教員養成課程での活用が可能である。 2023年度は「理論的検討の段階」と位置づけている。具体的には、研究の基盤となる理論的な裏付けを検討することが中心であった。また、並行して本研究と関連する内容、事項について教員研修、理科授業研究、理科講座学習、などのデザインとして実践的検討することであった。また,こうした実践の結果を日本理科教育学会、日本教科教育学会において発表して、研究に関する意見を得ることであった。 本研究においては、プリコンセプション、素朴概念、コミットメント、教授・学習プロセスマップ等がキーワードとなっている。これまでに蓄積している授業分析データ(公立小中高等学校の授業実践)から、現職教師や教員志望学生の「子どもの科学的概念の評価」に関する問題点を検討した。また、理科の各単元におけるプリコンセプションの特定及び評価法について検討を進めた。更に、子どもが獲得すべき新たな概念の評価に関する知見を収集した。そして、子どもの科学的概念の変容を促進するための教師の活動に関する知見を収集した。これら収集された知見を「(仮称)教授・学習プロセスマップを用いた授業デザインガイド」としてまとめる作業に着手した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究においては、これまでに収集された知見を「(仮称)教授・学習プロセスマップを用いた授業デザインガイド」としてまとめることを概ね2024年度の9月を目処に準備してた。しかし、理論的検討のまとめ、実際に授業実践を依頼する教員が受け持つ学年や単元の調整等に時間を要した。その結果、理論的成果のまとめ、授業実践及び実践成果の執筆の完了を3ヶ月程度遅らせることになっている。成果は印刷物の形式で検討している。 印刷物の配付は2025年度からを検討しているが、既に本研究の成果を共有している研究協力者である小学校、中学校、高等学校に籍を置く教員に授業実践や資料の提供依頼を済ませており、公立学校における検証授業は予定通り行うことになっている。印刷物には、最新の実践報告も掲載される見込みである。 以上のように、印刷物の配付準備は遅れているものの公立学校における検証授業の計画は予定されたとおり進行できる見通しであることから現在までの進捗状況を「やや遅れている」とした。
|
Strategy for Future Research Activity |
本研究の開始から2年目までの成果を「(仮称)教授・学習プロセスマップを用いた授業デザインガイド」としてまとめる。その為に、1年目に位置づけられていた「理論的検討の段階」の成果を随時まとめているが、引き続き進めていく。 本研究2年目(2024年度)は「実践的検討」の段階と位置づけている。授業デザインガイドによる授業構想と実践を研究協力者(小中学校教員)を通して実施する。既に分担の依頼を行った。授業実践のデータの収集、分析と同時に授業デザインガイドに改良していく。また、授業デザインガイドを教員養成及び現職教員の育成に活用(紹介)して有効性を評価する。 3年目(2025年度)には、更に広く研究の成果を広めるために印刷物として成果を発信していく。また、上述の「授業構想と実践」と並行して行いその成果を随時「(仮称)教授・学習プロセスマップを用いた授業デザインガイド」に反映させていく。更に、研究成果については随時学会発表、論文などを通して発信していく。
|