Project/Area Number |
23K02502
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09050:Tertiary education-related
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
林 瑠美子 名古屋大学, 環境安全衛生推進本部, 准教授 (50508421)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
富田 賢吾 名古屋大学, 環境安全衛生推進本部, 教授 (70422459)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2025: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
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Keywords | 大学の安全管理 / 事故防止 / 評価 / 大学研究室 / 安全管理 |
Outline of Research at the Start |
大学の、特に実験研究を行う研究室では、ガラス器具による切り傷や火災・爆発など、様々な事故が発生している。しかしながら、自分の研究室や大学組織の安全管理レベルを認識できるような評価手法が存在しない。本研究では、大学における事故の未然防止と安全文化の醸成を促進するため、研究室の活動データ等をもとに安全衛生管理の状況を評価する手法を開発することを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
大学では様々な事故が発生している。これらの事故を防止し、構成員の安全を確保するためには、個人の努力だけではなく組織的な取組が重要になるが、研究室や大学組織の安全管理がどのレベルで実施できているか、どういった取り組みを強化するべきか等を評価する手法が存在しない。そこで、本研究ではデータ等に基づき大学の安全衛生管理の状況を評価する手法を検討することを目的とする。 2023年度は、まず、大学組織全体の安全管理状況評価手法の検討を行った。大学のサステナビリティやSDGs達成への取組を評価するランキングであるTHEインパクトランキングやサステイナブルキャンパス評価システム(ASSC)等、既存の大学組織評価の手法を参考に、エントリー式の評価を行うことを検討した。評価軸として、教育、研究、全学方針、管理組織、管理体制、事故報告、健康管理、防火対策、作業環境管理、法令順守、巡視、情報発信、学生活動等をあげ、具体的にどのような質問項目とするか等の検討を行った。 一方で、研究室ごとの安全管理状況を評価する方法についても検討を行った。評価軸として、ルール遵守、設備メンテナンス、整理整頓、アクティビティ、コミュニケーションを抽出した。評価方法は、研究室の研究推進の妨げにならないよう、自動的に収集できるデータを活用した評価方法として、化学物質管理システムへの登録状況、安全教育の実施記録、事故災害報告記録、巡視記録、装置の点検・修理記録等を活用することとした。これらのデータから評価できないポイントとして、保護具の着用状況や研究室メンバー間のコミュニケーションなどが抽出された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度は主に大学組織及び大学研究室の評価軸の抽出を行い、一部予定していた評価軸の検討を開始できなかった点があるものの、全体として概ね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、それぞれの評価軸の具体的な評価方法を決定し、これらを基に評価結果を算出する方法を検討していく。特に研究室ごとの安全管理状況の評価については、評価結果が独り歩きしないよう、評価結果の伝え方や活用方法についての検討も重要であり、研究室の現場の方のヒヤリング等を行い伝わり方を検証する。 また、評価の妥当性をどのように検証するかが今後の課題であり、大学の安全衛生管理に関わる研究者らへのヒヤリングを実施し、検証方法を検討する。
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