学生によるグローバル社会の主観的意味付け:高等教育国際化の射程空間に関する研究
Project/Area Number |
23K02504
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09050:Tertiary education-related
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
正楽 藍 神戸大学, 国際人間科学部, 准教授 (40467676)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉野 竜美 神戸医療未来大学, 人間社会学部, 教授 (40626470)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2026: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2025: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | グローバリゼーション / 高等教育の国際化 / 大学生 / 学生 / グローバル社会 / 主観的意味付け / 高等教育 / 国際化 |
Outline of Research at the Start |
大学には教育研究活動によって生み出す知識を社会へ還元する社会的責任がある。グローバルな課題の解決に貢献する学生を育てる役割がある。しかし、従来の大学国際化と学生に関する研究は、大学が国際化よって果たそうとする社会的責任でいう社会とは何か、グローバル社会とはどのような空間かという学術的問いに挑んでいない。本研究は、グローバル社会の見え方は人により異なり、課題解決に貢献しうる力の捉え方も異なるとの立場で、学生が解釈するグローバル社会と解釈の要因、自らが解釈するグローバル社会へかかわるために必要と捉える力について、学生の語りを分析することにより明らかにすることを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
申請時に計画していた23年度の研究計画のうち、調査票によるデータ収集を実施しないこととし、23年度は、24年度以降実施予定のパネル調査によるインタビュー調査の事前調査を実施した。事前調査の対象は、日本の国際教養系学部一年次後期の学生である。 事前調査と並行して、本研究の参照枠組みを構築している。24年度も継続して実施するが、23年度は、ギデンズ(1991=1993)やロバートソン(1992=1997)等によるグローバリゼーションの概念を参照に、グローバリゼーションの解釈に関する先行研究レビューを行った。 「学生が、時間的、空間的に遠く離れた場所で起きていると捉える事象、反対に、彼らにとって<いま-ここ>というローカルな空間で起きている事象にはどのようなものがあるか」、「学生は時間的、空間的に遠く離れた場所で起きている出来事と、<いま-ここ>で起きている出来事とをどのように関連付けて捉えているか」を探索した。 ギデンズやロバートソンによるグローバリゼーションの概念によると、時間的、空間的に遠く離れた場所で起きている出来事と、<いま-ここ>で起きている出来事とはその発生要因を共有しつつ相互に影響を及ぼす。本研究では、学生は時間的、空間的に遠い場所での出来事と、より近い場所での出来事とをどのように関連付けて捉えているかを探究した。 現在、本研究の参照枠組みに照らし合わせて、事前調査によるデータの分析を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
24年度以降実施予定のパネル調査の事前調査を予定通り実施できた。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度以降のパネル調査では、最初、約50名の協力者を確保する。かれらへのインタビュー調査はR6年度前半に開始し、その後、年一回程度の頻度で実施する。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)