Project/Area Number |
23K02509
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09050:Tertiary education-related
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Research Institution | Chuogakuin University |
Principal Investigator |
田中 啓行 中央学院大学, 法学部, 准教授 (40779774)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石黒 圭 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 研究系, 教授 (40313449)
大島 弥生 立命館大学, 経営学部, 教授 (90293092)
田島 ますみ 中央学院大学, 法学部, 教授 (90534488)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2025: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
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Keywords | 初年次教育 / アカデミック・ライティング / 作文教育 / 学術的文章 / 執筆過程 / 文章表現教育 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、レポートや卒業論文などの学術的文章を書く力を伸ばすために、大学生の学術的文章執筆の実態を解明しようとするものである。大学生が書く学術的文章のどこに問題があるのか、また、なぜその問題が生じるのかを明らかにすることを目的として、執筆時の入力過程の記録と執筆した大学生へのインタビューを資料として収集する。大学生が書いた文章の表現・構成、執筆中の修正箇所と修正の理由などについて分析し、学術的文章作成に関する教育の質の向上に貢献することを目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、本研究課題において分析対象とする2種の文章(作文、学術的文章)のうち、作文のデータを収集するための調査を行った。また、学術的文章のデータの収集について、調査の実施内容を検討した。 作文データ収集の手順は以下の通りである。①大学生に調査用のアプリケーションを使用して1200字程度の作文を書いてもらい、パソコンのキー操作を記録する。②作文の執筆終了後、キー操作の記録を分析し、執筆時に文章の修正を行った箇所、一定以上の時間キー操作がなかった場所を特定する。③②のデータをもとに、執筆者にオンラインでインタビューを行う。 作文は一人あたり4本で、(1)自分が経験したことを述べるもの(経験文)、(2)自分が好きなものに関して説明するもの(説明文)、(3)二つの選択肢のどちらが良いかについて意見を述べるもの(意見文)、(4)提示されたテーマに関する意見を述べるもの(意見文)というテーマで執筆してもらった。また、インタビューはオンラインで行い、執筆過程のデータを画面に表示して大学生に見せながら、「なぜ修正したのか」「なぜ一定期間キー操作をしていないのか」を中心に質問した。 一方、学術的文章データに関する調査については、検討の結果、作文データと同様の手順で実施することとした。大学生に執筆してもらう学術的文章のテーマは、作文のテーマに対応するものを設定する。 次年度は、作文データの分析から大学生の文章執筆の特徴を明らかにするとともに、学術的文章のデータの収集を行い、早期に分析に着手する予定である。作文、学術的文章の2種のデータの分析・比較から、基本的な文章執筆の指導からアカデミック・ライティング指導につなげる方策を検討する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2023年度は本研究課題の研究期間の1年目にあたる。1年目に調査を実施するにあたって、昨年度中にパイロット調査を実施した。その結果をもとに、調査の方法および内容に関する問題点を明確にし、改善方法について検討を行った。その検討に時間を要し、当初の予定より調査着手が遅れたため、予定通りの進捗が得られなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、学術的文章データの収集、データの処理を進める。また、調査の実施と並行して作文データの分析を進め、大学生の文章およびその執筆過程の特徴を明らかにする。明らかにした特徴をもとに、学術的文章の分析観点を確定し、学術的文章データの分析に着手する。
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