Project/Area Number |
23K02535
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09050:Tertiary education-related
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Research Institution | Komazawa Women's University |
Principal Investigator |
杉野 知恵 駒沢女子大学, 公私立大学の部局等, 教授 (80784339)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
Fiscal Year 2025: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | Post1992大学 / グローバル・コンピテンス / 大学教育の国際化 / グローバル・シティズンシップ / 高等教育 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、大学教育の国際化の一環としてグローバル・コンピテンスの育成に力を入れてきた英国のPost1992大学における2000年代の取組に焦点をあて、文献研究と聞き取り調査により、教育実践の過程を明らかにし、成果と課題を抽出する。Post1992大学は、ポリテクニク(高等職業訓練学校)から昇格した大学で、実学志向で多様な学生を受け入れるといった特徴がある。Post1992大学がグローバル・コンピテンスの育成に関して、どのような目標を掲げ教育を実践し、課題に直面し、それをどのように克服しようとしたのかを明らかにすることで、大衆化する大学における教育の国際化の推進に寄与することを目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、(1)Post1992大学の教育の国際化に関する先行研究をケーススタディとして整理するとともに、(2)卒業生資質の分析を行い、その成果を学会にて発表した。今年度の科研費は、上記の研究を遂行するための文献と発表のための機材の購入(iPad等)に充当した。 (1)「英国のPost1992 大学における国際化―グローバル・シティズンに着目した2つの大学の事例から―」日本カリキュラム学会第34回大会(2023年7月):この発表では、英国政府による留学生支援政策が実施されていた2000年代にグローバル・シティズンの育成を目指す教育の国際化に取り組んだ事例を取り上げ、留学生の獲得と同一視されていた「国際化」を、すべての学生を対象にした教育の国際化としてとらえなおし、いかに発展させていったのかを、国際化を牽引した教員による公表資料をもとに明らかにした。 (2)「イングランドのPost1992大学における学修成果―グローバル・コンピテンシーに着目して―」日本国際教育学会第34回大会(2023年9月):Post1992大学の国際化に関するこれまでの研究では、いずれも対象となる大学が数校に限られており、Post1992大学群としての傾向を見いだすのは難しいため、この発表では、大学レベルでの卒業生資質や類似の概念をウェブサイトから入手できたPost1992大学18校を対象に、どのような卒業生資質が重視されており、グローバル・コンピテンシーが言及されているかについての分析を行った。 (1)及び(2)の発表いずれも、今年度内に論文として学会誌に投稿済みである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2024年度から所属先が変更となるのに伴い研究室の引越等により、2023年度末に予定していた英国での調査が実施できなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
現地調査の着手が遅れているが、2024年度及び2025年度に英国での調査を実施するほか、欧州での国際教育学会などへの参加を通じて、研究内容を一層掘り下げながら、それらの成果を論文としてまとめて発表する予定である。
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