発達障害学生を対象とした初年次教育プログラム開発への挑戦
Project/Area Number |
23K02544
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09050:Tertiary education-related
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
山本 美奈子 山形大学, 学士課程基盤教育院, 准教授 (40814546)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松坂 暢浩 山形大学, 学士課程基盤教育院, 教授 (10649726)
藤原 宏司 山形大学, 法人本部, 教授 (30790563)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2027: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2026: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 初年次教育プログラム / キャリア教育 / 肯定的な自己理解 / インタビュー調査 / プログラム開発 / 自己理解 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、発達障害学生向けのキャリア教育の観点に着目し、肯定的な自己理解を深める初年次教育プログラムを開発する。具体的には、プログラムの開発に先立って、国内外の文献および状況調査を行う。また卒業する発達障害学生を対象にプログラムにおけるニーズ等の把握を目的にインタビュー調査を実施する。そのうえで2024年度の入学者からプログラムを実施し、アンケート調査およびインタビュー調査にて教育効果を検証する。プログラムは毎年見直し、妥当性の検証を重ね、教育効果の高いプログラム構築を目指す。また追跡調査によって、進級率、卒業率、就職活動状況、就職率を明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、発達障害学生向けにキャリア教育の観点から、肯定的な自己理解を深める初年次教育プログラムを開発することを目的にしている。研究初年度となる2023年度は、以下の調査を実施した。 (1)発達障害学生向けの初年次教育プログラムの必要性を明らかにするために、国内外の文献レビューを行った上で、卒業を控えた発達障害学生にインタビュー調査を実施した。その結果、入学前の段階では大学生活を漠然とイメージしており、初期段階で必要な履修管理、相談スキル、健康管理、自己理解などが認識できていないことが明らかになり、ニーズの把握ができた。 (2)大阪大学で実施している発達障害学生向けの入学前オリエンテーション(1日間)について、担当教員にインタビュー調査を実施し、プログラム内容を明らかにした。主に先輩学生の体験談、履修登録体験と合理的配慮の内容で構成されており、参加者同士の交流ができるように工夫されていた。 (3)米国のLandmark Collegeは、発達障害の診断がある学生対象の大学であり、学士取得者の87%が就職および大学院進学の実績(2022)がある。発達障害学生の学業修了にむけた教育・支援体制を明らかにし、初年次教育プログラムの基礎資料にすることを目的にEM(Enrollment Management)担当副学長や学生の教育・支援に携わる教職員7名にインタビュー調査を実施した。その結果、入学前から学生はアドバイザー教員と定期面談をし、関係性を築いたうえで4日間の入学前オリエンテーションに参加し、教職員や先輩学生などから学習面や生活面について、体験を交えながら学んでいた。同時期に、保護者は保護者向けオリエンテーションに3日間参加し、子どもの成長を支援する関わり方を学んでいた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2023年度に研究計画としてあげた研究は、やや遅れている。米国Landmark Collegeのインタビュー調査が2024年3月の訪問だったこともあり、プログラム開発の内容を現在検討しているところである。今年5月末を目標にプログラムを完成させ、6月初旬頃には今年度入学した発達障害学生に向けてプログラム参加の募集を行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、以下の研究および実践を行う予定である。 (1)2023年度のインタビュー調査結果を踏まえてプログラムの開発および試行的な運用を行う。 (2)プログラム参加学生を対象に、教育効果測定を目的としたWEBによるアンケート調査を実施する。 (3)プログラムによる教育効果の定着度合の把握を目的に、参加学生に対して冬休み頃を目安にインタビュー調査を実施する。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)