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Self-Adaptation Mechanisms of People with Autism Spectrum Disorders: An Approach from Self-Curiosity

Research Project

Project/Area Number 23K02593
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeMulti-year Fund
Section一般
Review Section Basic Section 09060:Special needs education-related
Research InstitutionKyoto University of Education

Principal Investigator

牛山 道雄  京都教育大学, 教育学部, 教授 (90397836)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 隈元 みちる  兵庫教育大学, 学校教育研究科, 准教授 (60379518)
Project Period (FY) 2023-04-01 – 2026-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
Keywords自閉スペクトラム症 / Self-Curiosity / 自己適応 / 尺度構成 / 多変量解析 / 他者適応 / 質的・量的研究
Outline of Research at the Start

自閉スペクトラム症(ASD)者への支援に際しては,他者適応のみならず,自己適応の状態の評価も重要になってくる。
近年,「自分自身をより理解したいという興味(Self-Curiosity)」という新しい構成概念およびその測定尺度SCAIが注目されている。この構成概念をASD者に応用することで,ASD者の自己適応の状態像を客観的に評価できるのではないかと着想した。
そこで本研究は,ASD者について1)Self-Curiosity構成概念の確認およびSCAIの拡張性の検証,2)他者適応と自己適応の関連性のメカニズムの解明,の2点を目的とする。

Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は,自閉スペクトラム症者について1)Self-Curiosity構成概念の確認及びSCAIの拡張性の検証,2)他者適応と自己適応の関連性のメカニズムの解明,の2点である。
この研究目的を達成するために,2023年度は以下の3点を実施した。
1)所属機関の研究倫理委員会に研究実施に関して審査を申請し,承認を得た(受付番号:2304)
2)自閉スペクトラム症者へのインタビュー調査の記録の装置を購入し,対面およびwebでのインタビュー実施の準備を整えた。
3)Self-Curiosity Attitude and Interest Scale の開発者であるAschieri Filoppo氏の研究室を訪問し,本研究の内容と実施に関する意見交換を行なった。この中で,SCAIがどのような研究に応用されているかご教示いただいた。SCAIは自己評価型の質問紙により測定が実施される。日本語版についてはその試行版がすでに開発されているものの,イタリア,チェコ,メキシコ,コロンビアといったヨーロッパ・中米の国々と日本とでは,文化的な背景について無視することができない。そのため,Hofstedeの国民文化理論などを組み込んだ研究アプローチが必要ではないかと提言があった。また,質問項目については,例えば,「項目1:自分がどんな人間かを教えてくれるので,音楽を聴くのが好きだ」という問いに対して,日本人であれば,音楽を聴くことことは,それ自体が目的であることが多く感じられる一方,ヨーロッパ・中米では,「自分を知るための手段」としての意味づけが強いということも指摘いただいた。これは,個人が「自己」にどのように対峙するのかという,本研究の根幹をなす指摘であり,今後,自閉スペクトラム症者や統制群へのインタビューにおいて重要な観点となることが示唆された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

Aschieri Filippo氏との会談により,SCAIの自閉スペクトラム症者への実施の拡張について,単にオリジナルのイタリア版のSCAIをそのまま日本に導入するのではなく,国民文化の違いも考慮しつつ,かつ,自閉スペクトラム症者の認知特性に合わせたアプローチが必要であることが明確となった。2023年度は実際に自閉スペクトラム症者へのインタビューは実施することはできなかったが,実施前に上記の2つの観点を明確化することができた点が2023年度の成果であると考えられる。

Strategy for Future Research Activity

今後は以下の流れで研究を実施していく。
1)自閉スペクトラム症者および非自閉スペクトラム症者へのSCAI項目に関するインタビュー
SCAIの各項目について,i)問いのわかりやすさ,ii)自己を知るための手段あるいは目的としての意味合いが強いのか,自己を知るための具体的な行動や態度,自分自身に関する知識を知りたいという動機およびその手段,について聴取していく。
2)インタビュー調査でえら得た内容をもとに,日本語版のSCAI(SCAI-J)の項目に加えて,新たな項目を加えて質問紙調査を行う。分析の際,Hosftedeの国民文化モデルを参考にし,自閉スペクトラム症群と非自閉症スペクトラム症群の国民文化プロフィールの異同を検討するとともに,諸外国の国民文化プロフィールとの異同についても検討をこなう。
3)SCAI-Jのスコアと他者適応の評価項目の関連性を検討することを通して,自己適応-他者適応のメカニズムについて検討を行う。

Report

(1 results)
  • 2023 Research-status Report

URL: 

Published: 2023-04-13   Modified: 2024-12-25  

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