Project/Area Number |
23K02610
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09060:Special needs education-related
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
高橋 泰岳 福井大学, 学術研究院工学系部門, 教授 (90324798)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 発達性ディスレクシア / 読み書き障害 / タッチタイピング / タッチタイピング練習 / 発達障害 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、学習障害や発達障害を専門とする医療機関の協力の下、児童知能検査や読み書きスクリーニングの検査結果や生体情報信号の計測結果と、新たに開発しているキーボード入力練習アプリを用いた入力の流暢性や正確性を解析することで、読字・書字障害のメカニズムをより詳細に解析し、それぞれの障害に適したICT機器を活用した学習支援システムを確立する。
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Outline of Annual Research Achievements |
読み書き障害を持つ児童のためのタッチタイピング練習支援WEBアプリを構築した。本年度は特に単音(「あ」、「き」、「ふぁ」など)の練習に特化したアプリとした。日本語をローマ字でキーボード入力する際、「日本語」→「ひらがな」→「ローマ字」→「キー 入力」という流れではなく、「日本語」→「キー入力」の運動記憶(手続き型記憶)として定着さ せることで、定型発達児の書字速度と同様のタイピングが可能であると言われている。視空間的短期記憶を優位に利用するキーボード入力練習アプリを改良し、WEBアプリとして構築した。現在、共同研究先のクリニックが主催する放課後デーサービス等で活用し、そのデータを収集しているところである。また、福井大学医学部との共同研究を行うため、福井大学の倫理委員会に審議を依頼し、その手続を継続中である。 また、生体情報信号として視線に注目し、読み書き障害を持つ児童と持たない児童がタイピングを行っている際の視線を計測し、そのデータを収集・解析を行った。またこれらの視線の動きの傾向と、それぞれの児童が受けてきた検査のデータとの関連性を検証した。 単音のタイピングができるようになると、複数音のタイピングの練習に移るが、読み書き障害をもつ児童は多数の文字を打つことに困難さを示すことがある。タイピングの困難さとワーキングメモリ障害の度合いの関連性を検証するため、複数文字入力を練習するアプリを開発し、これを利用してデータを収集・解析を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
概ね順調に伸展しているが、申請に不慣れだったため当学医学部の研究倫理審査委員会での審査が遅れており、データ収集に遅れが出ている。
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Strategy for Future Research Activity |
当学の研究倫理審査委員会の審査を通し、より多くの児童・生徒に参加してもらい、データを集めたい。 また、読み書き障害児の複数音のタイピング能力の検証を早急に行い、より適切な練習方法を提案したい。 更に、生体情報信号とタイピング能力の関連性を早急に検証し、生体情報信号を用いた児童生徒の読み書き障害の原因の同定に繋げていきたい。
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