Project/Area Number |
23K02619
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09060:Special needs education-related
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Research Institution | Takasaki University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
村田 美和 高崎健康福祉大学, 人間発達学部, 講師 (00756330)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 書き / タイピング / GIGAスクール構想 / 学習障害 / ローマ字 |
Outline of Research at the Start |
GIGAスクール構想により、学校現場における「手書き」の一部が、「タイピング」に置き変わってきている。新たな課題として、タイピングが流暢に出来ない子どもが、取り残される可能性が出てきている。タイピングの個人差は、手書き以上に、大きな差が生まれることが、予備調査から明らかになってきている。学校教育現場がICT端末により変わろうとしている今、その変化を「手書き」と「タイピング」の観点から緻密にとらえていくことは、意義があると考える。本研究では、児童生徒のタイピングの能力の実態と、読み書きの能力との関連、そして、苦手な児童生徒がローマ字タイピングを習得していくための体系的な支援方法について検討する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、公立の小学校2校、中学校1校を対象校とし、書字とタイピングに関するデータを収集した。課題は、ローマ字キーボードタイピング、画面上フリータイピング(ひらがな入力、フリック入力、音声入力など自分の好きな方法でオンスクリーンキーボードにより入力)、URAWSSⅡによる書字速度、漢字・ローマ字等のタイピングや書字に関連する機能の評価を行った。小中学生合計400名を超える児童生徒が参加した。 手書きとローマ字キーボードタイピングの比較では、手書きの方が早いという児童生徒の方がまだ多く、ローマ字キーボードタイピングはそこまで児童生徒らに浸透していない様子が明らかになった。一方で、画面上フリータイピングでは、参加した児童生徒はひらがな入力、フリック入力、音声入力などから好きな方法を選択したが、特に高学年以上はフリック入力を選択する児童生徒が多くを占め、その速度は、ローマ字キーボードタイピングを上回る速度であった。ただ、それでも、手書きの速度を上回る児童生徒は1/4程度であり、手書きの代わりとしてICT端末で文字入力をしていくには、もう少しトレーニングが必要である可能性が示唆された。 今回の調査で、最も多くの文字数を入力したのは、画面上フリータイピングで音声入力を選択した児童であった。この児童は、手書きが極端に苦手である一方で、音読は得意な児童であり、書字の苦手さを補うには十分な文字数入力することができていた。 本研究結果は、日本LD学会第32回大会で発表し、多くの方から興味を持っていただき議論させていただいた。引き続き、次年度も同校で継続調査していくことを検討している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1年目に予定していた調査も、予定通り実施でき、計画通りに進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の推進方策として、本年度お世話になった学校に引き続き研究協力依頼をし、継続してデータをとらせていただくことを検討している。対象校には既に約束をしているため、学校とスケジュール調整を行い、推進していくことを考えている。
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