視線計測技術を利用したオンライン歯科医療安全教育の開発
Project/Area Number |
23K02667
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09070:Educational technology-related
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
水谷 太尊 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 准教授 (20287783)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
戸谷 収二 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 教授 (20287791)
水橋 亮 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 准教授 (20350150)
清水 公太 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 助教 (30907241)
小根山 隆浩 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 講師 (40350160)
中谷 佑哉 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 助教 (50770822)
齋藤 芳秀 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 助教 (80824523)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2025: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2024: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
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Keywords | 歯科医学教育 / 医療安全 / オンライン教育 / 視線計測技術 / 歯学 / 院内感染対策 |
Outline of Research at the Start |
感染症の拡大により、歯科医学教育においても多くの授業がオンライン形式となった。「知識伝達型」の授業については効果的であるとの報告がある一方、演習やグループ学習についての教育効果は明らかとなっていない。本研究では、歯学に関する医療安全教育演習をオンライン形式で行い、受講中の学生の眼球運動や注視時間を視線計測装置にて分析する。研究では提示する文章、画像の情報量が与える習熟度への影響を評価し最適化する。また、個人学習とグループ学習での学習効果を比較する。本研究を通じてオンライン形式の効果的な医療安全教育を開発し、プロフェッショナリズムを身に着けた歯科医師の育成を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
研究代表者および分担者が中心となり、臨床実習開始直後の歯科学生に対して、医療安全対策演習(危険予知トレーニング:KYT)を参集型で実施した。演習では学生に対して静止画で医療安全教材を提示した。提示した内容は、過去に歯科診療で発生したアクシデントおよびインシデントに関連する内容とした。学生は、まず個人作業として静止画から危険事象および危険発生予測事項を抽出し、次いでグループ作業として各自が抽出した事象の共有と分析、次のステップとして事象に対する危険発生防止対策の立案と行動目標の作成を行った。本研究で行うオンライン型の医療安全教育演習のオリエンテーションとして十分に成果があったと考える。研究作業として、オンライン歯科医療安全教育の提示教材を作成するため、新潟病院における過去10年間のインシデント・アクシデントを集計し内容を分析した。結果をもとに、KJ法を用いて緊急性と重要度の観点から「歯科治療時の誤飲・誤嚥」、「歯科治療器具による口腔粘膜損傷」「治療器具による針刺し・切創」の3テーマが抽出された。そのうち、研究対象とする臨床実習生が歯科診療中に直接関係する事象は「針刺し・切創」が最も頻度が多かった。追加データーを加え過去15年にさかのぼると「針刺し・切創」の全数は116件で、そのうち80件が学生(歯学部学生および歯科衛生科学生)からの報告で、歯科麻酔注射針に関連する事象が最多であった。本研究で学生に提示するオンラインKYTの課題を「針刺し・切創」とし資料作成の準備を進めている。この集計と分析結果の一部を研究分担者が口頭発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和5年度の研究計画に従い、日本歯科大学新潟病院でのインシデント・アクシデントを集計し内容を分析した。分析結果から医療安全教育のテーマとして報告頻度の高い「誤飲・誤嚥」、「歯科治療器具による口腔粘膜損傷」「針刺し・切創」を取り上げ、研究対象者に提示する教育資料を作成した。提示はマイクロソフト・パワーポイントを用い、臨床写真情報、文字情報を含む5~10分の教材とした。研究トライアルとして、臨床研修歯科医を対象としてオンラインKYTをノートPCを用いて実施した。研究トライアルのフィードバックとして、提示した教材では目的とする医療安全の教育効果が想定より低かった。教材の提示方法の変更を検討しているため当初の予定より計画は遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
トライアル研究のフィードバックをもとに教材のブラッシュアップを行ったが、静止画の提示では教育効果が低いため動画情報を中心とした教材の提示に変更する。オンラインKYTで提示する教材のテーマも学生が最も頻繁に遭遇するインシデント・アクシデントの「針刺し・切創」として教材の作成を進める。 また、多くの学生がスマートフォンを日常的に使用し、コロナ禍においても学習視聴用デバイスとして使用していた現状を踏まえ、教材を提示するデジタルデバイスとしてスマートフォンを加え、ノートPCとの教育効果の比較を検討する。 研究成果の公表については、2024年7月に行われる第39回日本環境感染学会総会・学術集会にて「歯科医療系学生の臨床実習における針刺し・切創の特徴」と題して発表予定で、また2024年9月に行われる日本歯科衛生学会第19回学術大会にて「某病院における鋭利な器具刺しインシデントの現状と対策」と題して発表予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)