Project/Area Number |
23K02684
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09070:Educational technology-related
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
川瀬 真弓 岐阜大学, 社会システム経営学環, 助教 (20805353)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三井 栄 岐阜大学, 社会システム経営学環, 教授 (30275119)
浦島 邦子 文部科学省科学技術・学術政策研究所, 科学技術予測・政策基盤調査研究センター, フェロー (30371008)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2024: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | デザイン思考 / 政策立案 / 顧客中心 / 教育プログラム / 問題解決 / ニュー・パブリック・マネジメント / 創造性 / 協働 |
Outline of Research at the Start |
わが国の複雑かつ多様化する社会課題に対応するときは各々に対応するのではなく,課題解決と同時にイノベーション創出につながるような従来とは異なるアプローチが求められている.関係諸機関は協働して課題解決に取り組む必要に迫られているものの,協働で課題解決を進める手法は確立されていないため,多様な関係者が納得解を得る汎用型イノベーション創出プログラム(=デザイン思考法)を開発する必要がある.そこで本研究では,主に地元の官を対象としたより具体的な政策立案に寄与する,デザイン思考の手法を取り入れた汎用型イノベーション創出プログラムに関する研究を行う.
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Outline of Annual Research Achievements |
令和5年度のデザイン思考を用いる政策立案プログラムの研究実績は,概ね順調に進んでいる.R5年度の岐阜市政策立案研修は,全体で15回実施した.R5年度の岐阜市におけるデザイン思考を用いた政策立案プログラムの内容は,雑誌『都市とガバナンスVol.41』に「躍動的に政策立案する若手職員の研修づくり」の題目で,岐阜大学社会システム経営学環の出村嘉史,篠田朝也と共に執筆した.出村,篠田は川瀬と同組織の教員であり,数年前から岐阜市政策立案の研修を共に運営している. 本研修における川瀬・三井の役割は,実働部隊として研修を企画・運営し,研修後の意識調査を分析して知見を得ることである.現在,R5年度の意識調査結果の分析を鋭意進めているところである. 海外の事例調査を担当する研究分担者の浦島は,デザイン思考を用いる政策立案プログラムに関する海外事例の探索と,未来社会像の創造手段や,公務員の思考傾向について海外の事例を調査した.この調査により,デザイン思考を2002年からいち早く政策立案に導入したデンマークの事例を始め,アメリカ,カナダ,イギリス,エストニア,フィンランド,スウェーデン,シンガポール,台湾,オーストラリア,チリの事例が収集された.デザイン思考を用いる政策立案プログラムの海外事例からは,最先端のデザイン思考を用いたNPMの取り組みも知ることができた.海外事例を踏まえつつ,R5年度の研修時の意識調査結果を元にR6年度の研修内容を刷新し,企画・運営を始めている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は,R5年度からR7年度の取り組みを指しており,初年度にあたるR5年度は,①政策立案に必要な要素の把握と検討,ならびに,デザイン思考との関係性に留意しつつ,②自治体における研修プログラムの現状把握を終えたところである.具体的には,研修後に毎時参加者へリフレクションを書いてもらい,参加者の意識変化を調査した.また,③デザイン思考を用いた政策立案プログラムの海外事例の調査, 第1弾を実施したところである.計画書のとおり共同研究者とともに進めている. R5年度は研究1年目に相当しておりその取り組みの概要を,『都市とガバナンスVol.41』に「躍動的に政策立案する若手職員の研修づくり」の題目で,岐阜大学社会システム経営学環の出村嘉史,篠田朝也と共に執筆することができた. R6年度の岐阜市におけるデザイン思考を用いた政策立案プログラムの研修は昨年度同様15回計画されており,現段階で1回目が終わったところである.昨年度の取り組みを踏まえ,引き続き研究計画に沿って段階的に進めたい.
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究も当初の研究計画に沿って進行する.今後の計画の概要は,①デザイン思考の政策立プログラムの更なる向上に向けて,R5年度に引き続き,R6年度の調査を実施し,研修に参加する参加者の意識調査を実施する.こちらについては,研究分担者の三井と相談の上進める.また,海外のデザイン思考の政策立案プログラムの事例と効果については,研究分担者の浦島と共に進め,実施例の特徴の把握を進める. ②一方,R5年度に加え,R6年度のデザイン思考の政策立案プログラムの実施調査情報を分析を実施して特徴を把握する.その上で,仮説をベースに,汎用性をもたらすプログラムの創出に必要な要素項目の解明に努める.③上記の②をベースに,R7年度の岐阜市の政策立案プログラムを汎用性の高い内容で作成し,研究年度内に学会等で発表したい.
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