対面およびオンラインでの個別学習と協調学習を連携させる学習デザイン
Project/Area Number |
23K02718
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09070:Educational technology-related
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
寺尾 敦 青山学院大学, 社会情報学部, 教授 (40374714)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 一成 青山学院大学, 社会情報学部, 教授 (20406812)
宮治 裕 青山学院大学, 社会情報学部, 教授 (30255236)
飯島 泰裕 青山学院大学, 社会情報学部, 教授 (50262548)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | デザイン原理 / 個別学習 / 協調学習 / オンライン授業 / AI / ChatGPT / 学習環境デザイン / 対面 / オンライン |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、対面授業とオンライン授業それぞれのメリットを考慮して、個別学習と協調学習を連携させる学習環境の、デザイン原理を明らかにすることである。深い学習を達成するという目標が、個別学習と協調学習を連携させる視点である。 われわれは、コロナ禍でのほぼ全面的なオンライン授業を経験し、再開された対面授業に戻ってきたところである。対面授業とオンライン授業のメリットを考慮して、深い学習という目標達成のために、個別学習と協調学習を連携させる学習環境デザインを探求する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,対面授業とオンライン授業それぞれのメリットを考慮して,個別学習と協調学習を連携させる学習環境の,デザイン原理を明らかにすることである。深い学習を達成するという目標が,個別学習と協調学習を連携させる視点である。学習環境をデザインし,それを教育実践の場で試用して,その結果をもとに改善を繰り返す,デザイン研究の手法を採用している。 授業でのディスカッションを協調学習の場として,それに個別学習を組み合わせることをデザインを基本としてきた。たとえば,「認知心理学」の授業では,学生は授業までにテキストの指定された章を読み,要約と小論文を提出した。授業では,解説講義のあと,小論文に基づいてグループディスカッションを行った。授業後に,小論文を加筆・修正して提出した。 こうした実践からいくつかのデザイン原理が得られた。オンライン授業に関しては,たとえば,(1) 授業の内容が講義だけならばオンライン授業とする,(2) オンライン授業の視聴を確認する課題を行う,(3) オンライン教材はテキストの学習を支援できる,といった原理が挙げられる。 オンラインでの協調学習として,メタバース環境でのディスカッションを導入した。結果として,メタバース環境でのディスカッションと会議システムでのディスカッションに明確な差異は認められなかった。 オンラインの学習環境として,ChatGPT のようなAIの導入も検討した。これは,個別学習であるとも,AIとの協調学習であるとも考えられる。ChatGPT との哲学的対話によって思考を深めることを試みた。プロンプトを工夫し,ソクラテス式問答法を実践することを明示し,ChatGPTからの質問を方向づける詳細な指示を与えた。こうして行われた対話は,常にうまくいくわけではなかったが,思考の整理や深まりを促したと考えられるものもあった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
大学の方針として授業は対面が基本となり,オンライン授業の機会が減少したことは,本研究にとってマイナスとなった。しかし,15回ある授業の一部をオンライン(オンデマンド)で実施したり,動画教材を併用したりすることができている。テキストの理解を助けるオンラインの自習教材の作成も順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
リアルタイムのオンライン授業を行う機会がほぼなくなったため,過去に行ったリアルタイムのオンライン授業で得られたデータの分析を行う。 オンデマンドのオンライン教材としては,講義動画と,テキストの自習を支援するウェブ教材の開発を行っている。こうした教材の学習効果について検討する。 対面授業での個別学習と協調学習の連携については,かなりデザインが洗練されてきた。過去の蓄積のある授業を継続するとともに,教職課程の授業においてジグソー法を新たに取り入れたので,その効果について検討する。
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Report
(1 results)
Research Products
(10 results)