Project/Area Number |
23K02737
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09070:Educational technology-related
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
本吉 大介 熊本大学, 大学院教育学研究科, 准教授 (30712335)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2025: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 特別支援教育 / 授業研究 / 教材研究 / 情報プラットフォーム / 業務効率化 / 専門性向上 / ICT活用 / デジタルツール |
Outline of Research at the Start |
特別支援教育は児童生徒の障害の状態に応じて行われるため、教育内容等について教員に与えられている裁量が大きい。そのため、個々のニーズに応じるための授業・教材研究は主要な専門性である。 一方で、学校現場は障害の多様化、業務量の増加などを背景として、授業・教材研究の高度化が難しい。 また、知識と経験の差を埋めるための教材情報の共有化(データベース構築)は取り組まれているが、活用や情報の増殖が停滞している状況がある。 本研究では授業・教材研究のPDCAサイクルを支えるデジタルツールと、情報が集まるコミュニティ機能をもつ情報プラットフォームを構築し、授業・教材研究の高度化を実現させることを目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では次の3点について研究を進めています。①授業・教材研究を効果的・効率的にする各学校の実態に応じたデジタルツールの開発、②デジタルツールを活用した授業づくりシステムの運用、授業改善の効果検証、③コミュニティ機能を持つ授業・教材データベースの構築と運用、効果検証。 2023年度は主に①に集中的に取り組みつつ、②③を2024年度以降に実施するためのコミュニティ形成や研究協力者(学校)との共創関係づくりに取り組みました。 ①の学校の実態に応じたデジタルツール開発は、小学校、特別支援学校の教員と協働してツールづくりを進めています。また、そのプロセスで得られた知識やアイデアからオリジナルのツールづくりを進めることもできています。加えて、研究期間中に著しく発展した生成AIの効果的な活用による業務効率化の道筋も拓けています。具体的には、従来から行われてきたアセスメントや指導計画をデジタルツール化することで作業を効率化するとともに、アセスメントや指導計画の情報に基づいて教師の授業づくりを支援する生成AIの開発に着手することができました。 ②のデジタルツールを活用した授業づくりシステムの運用、授業改善については、2023年度中に小学校の特別支援学級、特別支援学校の教員と協働で、学校の業務フローに合わせる形でツールづくりを進めることができました。 ③については、情報が蓄積されていくホームページを作成・公開しました。本研究プロジェクトそのもの、または本研究プロジェクトの過程で生産された情報に関心がある学校の先生方がアクセスするweb上の場所づくりを進めることができました。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度は想定外のトラブル等が発生することがなく、当初の研究計画通りに進めることができています。本研究プロジェクトの計画・申請段階では想定していなかった生成AIの著しい発展やクラウドサービスの発展・普及があり、それらを本研究プロジェクトに組み込めたことでより効果的な課題解決に向かうことができています。
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Strategy for Future Research Activity |
基本的には当初の計画に沿って研究を推進していきます。 「①授業・教材研究を効果的・効率的にする各学校の実態に応じたデジタルツールの開発」については、引き続き学校単位あるいは先生個人単位のニーズに応じてデジタルツールを作成・改善していきます。加えて、どのようなプロセスを経て学校現場に実装していくか、学校の先生方に対してどのような研修が必要であるかなど、学校現場と対話を繰り返しながら検討していきます。 「②デジタルツールを活用した授業づくりシステムの運用、授業改善の効果検証」については、2023年度に作成したツールを活用し授業改善に関わる予備的な効果検証を実施していきます。 「③コミュニティ機能を持つ授業・教材データベースの構築と運用、効果検証」については、引き続き、デジタルツールを活用した授業づくりシステム、授業づくりシステムの仕組みや作り方、授業づくりシステムを使用して生産された情報などをホームページ上で発信し、人と情報が集まる情報プラットフォームをめざしていきます。
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