Project/Area Number |
23K02738
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09070:Educational technology-related
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
森 裕生 鹿児島大学, 総合科学域総合教育学系, 助教 (00758617)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
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Keywords | プレゼンテーション / 振り返り / 初年次教育 / デビデンスの活用 / 説明効果 / 視聴ログ / 学習プロセス |
Outline of Research at the Start |
本研究は、大学初年次教育の中でもプレゼンテーション教育に着目する。プレゼンテーション教育では発表動画の提示による振り返りが行われおり、本研究においても発表動画をエビデンスとして学生に提示する。一方、発表動画を提示するだけでは課題も残る。その1つに自己評価の困難さが挙げられる。初学者である初年次学生は特に顕著であると考えられる。 これらを踏まえ本研究は、発表動画をエビデンスとした振り返りを促進するための課題設定や授業デザインを明らかにすることを目的とする。また、それらの授業デザインをモデル化し公開することで、大学初年次で行われているプレゼンテーション教育に広く貢献するものである。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度は研究初年度であることを踏まえて、助成前までに行ってきて研究の成果に基づいた新たな振り返り課題と授業デザインの検討、データの取得を行った。これまでの研究では、視聴状況と振り返り活動の関連の分析を行ってきた。一方で、振り返り課題における学生の活動は「他者へのコメント」「自身の発表について気付いたことや次回の目標の設定」などに留まっていた。そのため、研究1年目である2023年度から「エビデンスに基づいた振り返りを支援」に着目した課題を導入した実践と研究を行った。 2023年度は振り返り課題に「説明効果」に着目した課題を実施した。自身のプレゼンテーションについて模擬的に後輩に説明する課題を2クラスで導入した。中間プレゼンテーション時は、これまでの研究と同様に「他者へのコメント」と「自身の振り返り」であったが、最終プレゼンテーション時は「説明効果」に関する課題をクラスごとに以下の通り導入した。 ◇クラス1・フォーマット指定形式:「良くできた点」「課題が残った点」「その他気付いたこと」の3点をプレゼンテーションを見ていない後輩に説明を記述 ◇クラス2・自由対話形式:自身と後輩の模擬的な対話を通して、自身の良くできた点や課題点に言及しながら記述 2つのクラスで課題に取り組んだ学生の(1)それぞれの課題時の視聴状況、(2)振り返り課題の回答内容などのデータを取得した。 今後はこれらのデータをリソースに視聴状況と回答内容、実際のプレゼンテーションの評価など関連などに関する分析を行いながら成果を踏まえた翌年度の実践につなげる予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
先述の通り、研究1年目として助成前までに行っていた研究の成果を踏まえて、課題や授業のデザインを検討し授業実践を行った。授業終了から間もないため分析には多少の遅れはあるものの、データの取得は予定通り行っており、概ね順調に進捗していると言える。 今後は、分析とその成果の対外的な発表、2年目の実践における課題や授業デザインの検討などに進む。
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Strategy for Future Research Activity |
研究2年目である2024年度は、(1)1年目に取得したデータの分析とその成果の発表、(2)1年目の成果に基づいた振り返り課題や授業デザインの検討を予定している。 特に(2)においては、1年目に着目した「説明効果」の成果に基づいて、課題内容の検討を行ったり、研究計画当初に予定していた「時系列チャート式」や「振り返りの観点を制約(提示)」などによる振り返りの支援などの新たな課題の導入も検討する。
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