Project/Area Number |
23K02742
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09070:Educational technology-related
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
鶴田 利郎 国際医療福祉大学, 小田原保健医療学部, 講師 (20735352)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 久美子 武蔵大学, 総合研究機構, 研究員 (00879835)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2025: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2024: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
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Keywords | インターネット依存 / ゲーム障害 / 生成AIへの依存 / 予防教育 |
Outline of Research at the Start |
近年,ゲームやインターネットへの依存が深刻な社会問題となっており,中学生・高校生への予防教育の必要性が広く指摘されている。また一方で,GIGAスクール構想により,1人1台端末環境によるタブレットを活用した教育実践が広く行われるようになり,タブレットを積極的に有効活用しつつ,ゲームやインターネット依存を予防する教育のあり方の検討が求められている。そこで本研究では,1人1台環境の学びの中で日常的に予防教育を実現する教育モデルの開発し,教育実践を行う。そして実践の成果と課題の分析を通して,中学校・高等学校において日常的に実施できる教育モデルを開発し,提案することを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
GIGAスクール構想により,1人1台端末環境によるタブレットを活用した教育実践が広く行われるようになり,タブレットを積極的に有効活用しつつ,ゲームやインターネット依存を予防する教育のあり方の検討が求められている。また,近年生成AIを活用した教育実践も実施されるようになり,生成AIの教育利用の在り方について賛否両論を含め,活発な議論が行われるようになった。そのような中で,学習場面において学習者が生成AIから出力される情報を鵜呑みにしたり,生成AIに過度に依存して自律的に考えることをしなくなったりする等のデメリットが危惧されるようになってきている。以上より,ゲームやインターネット依存の予防だけでなく,生成AIへの依存の予防教育も必要になってきていると考えた。 そこで当該年度では,学習者の生成AIへの依存傾向を測定するための尺度を開発し,その信頼性および妥当性を検討することを目的とする研究を行った。 高等学校,大学の教員を対象に質問項目の収集を行い,質問項目を作成した。次に高校生・大学生約600名を対象に本調査を行い,それについて探索的な因子分析を行った。その結果,精神的依存状態因子,生成AIの回答への不安因子,長時間利用因子,ながら利用因子,対面コミュニケーション不安因子の5因子22項目からなる生成AIの依存傾向測定尺度が開発された。クロンバックのα係数の算出および基準関連妥当性,構成概念妥当性の検討から,開発された尺度は一定の信頼性と妥当性を有していると考えられた。以上の研究成果については現在学会誌に投稿中(現在査読中)である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当該年度は,上記の尺度を開発することを目的としていたが,年度内に尺度が開発され,論文投稿に至ることができたため,おおむね順調に進展していると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は,研究代表者が以前の研究で開発したインターネット依存傾向を測定するための尺度および当該年度に開発した生成AIへの依存傾向を測定する心理尺度を用いて,生徒の依存傾向を測定し,その実態に応じた予防教育を実施するための教育プログラムの開発および実践を予定している。現在研究協力校において実態調査を行っており,今後その結果を受けて協力校の先生方と教育プログラムの開発,実践とその評価を進めていく。
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