Project/Area Number |
23K02789
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09080:Science education-related
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Research Institution | Shiga University |
Principal Investigator |
森 太郎 滋賀大学, 教育学系, 准教授 (90725053)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩山 幸治 滋賀大学, データサイエンス学系, 准教授 (90737040)
久保 加織 滋賀大学, 教育学系, 教授 (10190836)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
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Keywords | 気候変動 / 温暖化 / 適応策 / トマト / 栽培学習 / 品種 / 容器栽培 / 学校園 / 栽培活動 |
Outline of Research at the Start |
教育現場では、温暖化などの気候変動により栽培が上手く行かず、学習が立ち行かなくなるケースが増えている。また、気候変動対策には緩和と適応が重要であるが、適応に関する学習が不十分である。本研究では、気候変動下でも栽培活動をベースとした学習を担保し、気候変動に具体的な対策が考えられる子供の育成を目的とし、①学校園特有の環境における気候変動適応策の開発、②緩和と適応の両輪から成る真の「気候変動対策栽培学習プログラム」の開発を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、気候変動下でも栽培活動をベースとした学習を担保し、気候変動に具体的な対策が考えられる子供の育成を目的とし、学校園特有の環境における気候変動適応策の開発、緩和と適応の両輪から成る真の「気候変動対策栽培学習プログラム」の開発を行う。本年度は、学校園で栽培されることが多いトマト(ミニ・中玉)を対象に①学校園特有の環境における栽培方法の検討、②気候変動に適応した学校園での栽培品種の選定、③気候変動に適応した学校園での栽培技術の検討を行った。 ①学校現場で広く利用される栽培キットで栽培し、土の量(3、5、7L)、仕立て方(1本、2本、放任)、追肥量(NPK:8-8-8 を0-60g)、追肥の種類(即効性、緩効性)が生育・収量・品質に及ぼす影響を調査した。学校現場で慣行的な土の量(3L)から増量すると生育・収量が向上すること、仕立て方では大きな影響は見られないこと、収量・品質に追肥の種類は影響しないが追肥量は大きく影響し、量的な肥料管理は教師の支援が必要なことが考えられた。 ②露地とハウスで12品種の容器栽培を行い、収量・品質を調査した。品種および栽培環境が収量・品質に影響を及ぼした。収量は高温や強日射により大きく低下することが示唆され、その適応策として高着果率の単為結果性品種や果実の生理・高温障害に強い品種の選定が重要であると考えられた。 ③ 露地とハウスで高温への適応策を遮光、植物ホルモンによる着果促進の観点から検討した。遮光による日射量の削減は日焼け果、裂果の発生を抑制させ、良果率を向上させること、植物ホルモン処理は高温による着果不良を緩和し、着果率を向上させることが示唆された。これらを鑑みると、収量性の観点から、遮光と植物ホルモン処理の併用が望ましいと考えられた。一方、一部の品質は遮光、植物ホルモン処理ともに低下傾向にあり、品質の高い品種の選定も重要であると考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は、学校園で栽培されることが多いトマトを対象として、学校園特有の容器栽培・栽培環境において①現状の気象環境で適した栽培方法、②気候変動に適応した栽培品種、③気候変動に適応した栽培技術を明らかにすることができた。このことから、概ね順調に進展していると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
トマト栽培において、学校園では一般的に春から夏にかけて栽培されるが、適応策として夏から秋にかけての栽培を検討する。また、気候変動の影響が少ない栽培作物の検討として、オクラに注目し、学校園特有の環境に適した栽培方法、気候変動がオクラ栽培に及ぼす影響を明らかにする。 また、栽培研究で明らかにした学校園特有の環境における気候変動適応策をベースに、小学校および中学校において緩和と適応の両輪から成る真の「気候変動対策栽培学習プログラム」の考案・実践を行い、授業記録・質問紙調査・ワークシートのデータなどから質的・量的に評価を行い、学習効果の解明と改善点の明確化を行う。
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