Project/Area Number |
23K02813
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09080:Science education-related
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
柏木 明子 鳥取大学, 医学部, 助教 (90335521)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 洋一 鳥取大学, 医学部, 助教 (40594271)
植木 賢 鳥取大学, 医学部, 教授 (60542256)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
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Keywords | VR / AR / シミュレーター / 教材 / 実験安全教育 |
Outline of Research at the Start |
大学など研究機関における安全衛生教育は学生、教職員が安全に研究・教育を進めるために必須のもので年々必要性が増している。しかしながら化学、物理、工学等の他分野に比較し医学・バイオ系の安全衛生教育用の教材は不十分なことが課題となっている。そこで本研究では、医学・バイオ分野に関係する様々なハザードやリスクを高度なVR(仮想現実)・AR(拡張現実)技術により評価できるシミュレーション教材の構築を目的とする。本成果は、VR・AR動画やVR・ARソフトを英語併記で無償配信することで、世界中の医学・バイオ領域の事故の未然防止・被害低減ならびに医学・バイオ研究の質の向上に貢献できる。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題では、大学における実験安全レベル向上のための学習資材の新規開発を目的としている。 今年度は、実験機器による火傷を仮想的に被災できるVRの製作を実施した。ヘッドマウントディスプレイを使用し、VR操作者はバーチャルに廊下から前室を経て細胞培養室まで入室し、実験機器による事故の被災体験ができる。さらに、手指消毒やスリッパの履きかえなど安全衛生的に重要な様々な細かい作業を確認し、記憶できる。具体的にはバーチャルに細胞培養室内に設置された大型オートクレーブまで進行し、オートクレーブからのエラー音発生を感知して、そばによりオートクレーブのフタを確認すると高圧高温のため庫内が爆発し、オートクレーブのふたが天井まで吹きとび、オートクレーブ庫内内容物が飛ぶ。その結果バーチャルに緊張感、臨場感をもって爆発の恐怖を経験し、手に火傷を負う内容のVRを作製できた。 本教材を使用すれば、大学生など初学者が、いつでもどこでも簡単にバイオ・医学系実験上より安全なリスクアセスメント方法を理解し、身につけることが可能となった。今後は学会・論文発表により本教材を広く普及させることでバイオ・医学系領域における事故防止・低減と研究の質向上に繋げたい。 次年度以降は、大学で起きる実験事故統計上、最も高頻度に発生することが知られる、ニードル・ガラス機器による切傷事故、化学物質事故のほか、比較的レアな事故であるRI被曝事故、バイオハザード被災事故なども対象にし、より広域の実験事故をカバーできるメタバース・VR・AR教材製作に取り組む予定である。 バイオ・医学系の中でも様々な小分野に進む可能性を持つ大学生全般に役立つように、広く事故防止できる多様なリスクアセスメント力を簡便に身につけさせる内容の教材を目指している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度内で1つの実験事故VRを製作を完了することができたため。今回のVR製作で得られた動画などは、次年度以降の様々な事故被災VR・メタバース製作に、素材として生かしていく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度以降は、大学で起きる実験事故で高頻度発生することが知られる、ニードル・ガラス機器による切り傷事故、化学物質事故のほか、比較的レアな事故であるRI被曝事故、バイオハザード被災事故なども対象に、より広域の実験事故をカバーできるVR・AR・メタバース教材製作に取り組む予定である。 バイオ・医学系の中でも様々な小分野に進む可能性を持つ大学生全般に役立つように、広く事故防止できるリスクアセスメント力を身につけさせることを目指している。
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